MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

狭山丘陵の昆虫達 その5(メスグロヒョウモン)

2018年06月07日 | 昆虫

今週の月曜日(最初にアカボシゴマダラが孵化した日)の午後に狭山丘陵で撮った蝶の写真です。

栗の花が咲いたら蝶が集まってくる…と聞いていましたので近くに行ってみると、確かに栗の木は蝶の集会場になっていました。

枝を軽くトン!と叩くと何十匹もの蝶が一斉に飛び立ちます。

これは楽しめそうですよ。

まず、ここではお馴染みの『テングチョウ』から。

この日は朝から孵化撮影で頑張ったので、機材は虫撮り用としては最軽量機材を持ってきました。

機材:OLYMPUS E-M5 + M.ZD14-150mm F4-5.6Ⅱ

この場所でも、やはりいちばん数多く見られたのは『テングチョウ』でした。 ISO400  1/320  f/5.6

前回も登場した『スジグロシロチョウ』です。 ISO400  1/1600  f/5.6

先月ここで『コチャバネセセリ』を撮りましたが、これは『オオチャバネセセリ』です。  ISO400  1/2000  f/5.6

今回来た甲斐があった…と思わせてくれたのは、この次の蝶でした。

ヒョウモンチョウ系の蝶が、ずいぶんたくさん栗の花に着いていたのですが、チラ見では前翅の性標(黒い筋)から『ミドリヒョウモン』かも?と思っていました。

翼を開いていたところも1枚。

濃い性標が3本です。(ミドリヒョウモンなら4本が濃く見えるはず…) ISO500  1/640  f/5.6

これはどうやら『メスグロヒョウモン』の雄のようです。(喜)

ヒョウモンチョウの仲間、特に雄はどれも模様が似ているので同定に苦労することが多いのです。

また雄雌の区別も付きにくいのですが、この『メスグロヒョウモン』だけはその名の通り雄雌をハッキリと区別できます。

今回も1頭雌を見つけましたが、翅を閉じていたので以前に撮ったものを載せておきます。

『メスグロヒョウモンの雌です。(2010年9月撮影) LUMIX  DMC-GF1 + G VARIO 100-300mm F4-5.6    ISO800  1/800  F8

名前通り雌は黒く、ヒョウモンチョウという感じではありません。

「来た甲斐があった。」と書いたのは、この『メスグロヒョウモン』に関しては雄が撮れていなかったからなんです。

区別がしにくかったので、今まで雄を見ても『ミドリヒョウモン』だと勘違いしていたのかもしれませんが。

この日も間違いやすい『ミドリヒョウモン』が1頭混じっていましたよ。

『ミドリヒョウモン』の雄です。  ISO500  1/160  f/8

毎年プチ遠征に出かける赤城山周りでは一番多く見かけるヒョウモンチョウです。

このエリア『狭山丘陵』は私の家から直線距離で僅か20km足らずなのですが、『所変われば…』の諺通り、ずいぶん昆虫の種類が違います。

今年の夏はどんな昆虫と出会えるのか、楽しみにしながら通うつもりでいます。

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