MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

CANON MP-E65mm F2.8 1-5× マクロフォト & ちょっとだけカワセミ

2018年06月01日 | 昆虫

CANONにはちょっと特殊なレンズがあります。

私が最初、昆虫撮影用にCANONを選んだ大きな理由がこのレンズの存在でした。

フィルムカメラの時代には各社『マクロ専用レンズ』なるものが用意されていたのですが、デジタルカメラに変わってから殆ど生産されなくなってしまいました。

唯一マクロ専用レンズとしてCANONから発売されたレンズがこれ『 MP-E65mm  F2.8 1-5× マクロフォト』(2002年発売)でした。

通常のマクロレンズは、センサー上(昔はフィルム上)で1:1の等倍撮影が可能です。

ところがこのMP-E65mmは1:5、つまり5倍迄の拡大撮影が可能なんです。

その替わり無限遠撮影は不可能、ピントの合う範囲は0.243~0.313mに限定されます。

最近は私が昆虫撮影をする時、その軽さから主にOLYMPUS系のカメラを持ち出すことが多いのですが、室内で昆虫の卵を撮る時は、やはりこのレンズを使うことが多くなります。

今年はアカボシゴマダラの生態写真を昨年から引き続き撮っているので、孵化写真はこのレンズの出番です。

一昨日、カワセミの様子を見に行った時、公園脇のエノキで見つけたアカボシゴマダラの卵が2個。

1個の方は既に色変わりが始まっていたので、孵化が近いはず…と思っていたのですが、どうやらこれが外れのようでした。

昨日の状況がこんな感じです。

一昨日から、ずっとこんな状態なので…。(卵の直径は1mm位) EOS7D MarkⅡ + MP-E65mm F2.8 1-5 Macro + スピードライト320EX(ディフューザー使用)

本来ならキノコの様な感じで、幼虫の姿が見えるはずなんですよね。(おそらくNG卵でしょう。)

 

今日、久しぶりにカワセミ撮影に出かけてみたのですが、結果は散々…。

何かお土産を…と思って帰りがけにアカボシゴマダラの卵をもう一つ見つけて持って帰りました。

それがこれ。

まだ産み付けられたばかりのようで綺麗な緑色をしています。

おそらく1日目か2日目の卵でしょう。 ISO200  1/250  f/8

ただ、卵の中の濁りが気になります。(これもNGかもしれません)

3つめは最初の卵と同じ時に持ってきた物です。

中が紅茶キノコ(古い!)のような状態になってきています。

おそらく産卵後4日目くらいでしょう。

順調にいけばあと3日ほどで孵化すると思います。

この3枚はMP-E65mmを使い、拡大率2倍で撮影したものを2400×1800pixでトリミングしました。

あと1週間ほどで蛹化も始まると思いますので、6月は少々忙しくなりそうです。

 

ところで先ほど「散々」と書いたカワセミ君、今日撮れた写真はこの1枚だけ。

やっと出てきたと思ったら、シロシキブにとまって欄干の陰に飛び込み。

モクゲンジ経由で川の方へ飛び去りました…とさ。(ア~ア…。)

これならしばらくの間マクロに専念できそうです。

 

コメント
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