MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

ギックリ腰が治る前に羽化した『ヒオドシチョウ』。

2019年05月30日 | 昆虫

前回の記事をアップしたその夜、何の原因も前触れも無く腰がピリッと…。

お馴染み、ギックリ腰の兆候です。(またかよ~。)(T_T)

そのまま大事なく過ぎ去ることもあるので、しばらく座ったままテレビを見ていたのですが…。

結局、痛みで腰が伸びなくなり…ダウン。(寝ていれば良かった~。)

困ったことに、この日、羽化撮影用に『ヒオドシチョウ』の蛹を狭山丘陵から持ってきていたのです。

予想では翌朝か、その次の朝には羽化するはずです。

ところがギックリ腰で一度横になってしまうと起き上がることさえ一苦労なので、とても半分徹夜での撮影など出来ようはずもありません。

しかし殆ど諦めていた二日目の昨晩は羽化せず。

予想が良い方に外れ、一日遅れで蛹が黒く変化してきました。(これは羽化の兆候でしょう…おそらく。)

腰の方も鍼灸整骨院で鍼治療をしてもらったのが効いたようで、撮影には支障がなさそうです。

かみさんの「よせば良いのに…。」と言いたそうな顔を無視して撮影待機を決断。

でも今回持ってきた蛹は一つだけ。

完全に一発勝負です。

3時前に起きて、まずインスタントのカフェオレを飲みながら撮影準備。

4時頃から、明らかに翅の赤黒の模様が透けてきました。(これは間違いなさそうです。)

3時間ほど待って、羽化が始まったのが5時53分。

結果から申し上げれば、…成功!でした。

まず初めに羽化後、翅を開いた『ヒオドシチョウ』をご覧下さい。

10時25分 翅も殆ど乾いて、もう間もなく飛行可能な『ヒオドシチョウ』です。 ISO200  1/250  f/8 フラッシュ使用

『ヒオドシチョウ』は全国に分布していますが、雑木林の減少などにより都会では殆ど見られなくなっています。

都内でもよく見る『キタテハ』に良く似ています。

 

今回初めてE-M1Xを室内撮影に使ってみました。

OLYMPUS E-M1X + M.ED60mm 1:2.8 MACRO + FL600R (FLASH)

室内撮影では三脚に固定するので、E-M1Xの重さも気にならず、快適に撮影が出来ました。

OLYMPUS 60mm 1:2.8 MACRO との相性も良いようですね。

最初はPanasonic LEICA MACRO-ELMARIT 45mm 1:2.8を使う予定でしたが、蛹とバックの青の露出バランスがとれず、M.ED60mm を使いました。

おそらく“白っぽい蛹”と“青バック”、両方の色の差と撮影距離のバランスが悪かったこと(45mmという焦点距離が合わなかった)だと思います。

 

昨年と同様に連続写真を抜粋して合成しました。

6時13分 ご覧のように『ヒオドシチョウ』は翼を閉じていると地味~な蝶なんです。

羽化直後は触っても殆ど無反応で翅を開いてくれません。

10時を過ぎてから部屋の中を飛び回り始めたので、そっと元の場所にとまらせて翅オープンの状態を撮りました。

ここまで撮れれば100%、大成功です!

飛び出す前に、これも私が好きな複眼のアップを撮らせてもらいました。

複眼に毛が生えている…ってのも、ねえ。 (2000×1500pixでトリミング)

これで本当に良く見えるのでしょうか?不思議ですよね。

どうなっているのか、私は全く解りません???

 

とりあえず一発勝負は成功でした。

腰の方も今週一杯は大人しくしていれば、来週からフィールドでの撮影を再開できそうです。(^-^)

 

 

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狭山丘陵の昆虫達【アカシジミ】

2019年05月27日 | 昆虫

急に暑くなってしまいましたね。

体の方がまだ慣れていないので、少し表にいると熱中症になりそうです。

それでもこの暑さのおかげで夏の蝶たちも姿を見せ始めているのでは?と思い、狭山丘陵に出かけてきました。

今日たくさん見かけたのはこの蝶でした。

シマシマのハイソックスが可愛らしい【アカシジミ】です。 ISO400  1/160  f/5.6

オレンジ色の翅が美しいシジミチョウです。

これ以外にも1頭だけでしたが【ウラナミアカシジミ】の姿も見ることが出来ました。

 

次は水路にいたイトトンボです。

ISO400  1/160  f/4.5

おそらくアオイトトンボだろうと思って帰宅後によく見たら、アオイトトンボにしては翅が長い!

これはアオイトトンボではなさそうです。

1字違いの【オオイトトンボ】のようですが、ハッキリしません。

真上からも撮っておくべきでしたね。

次回、また探してみようと思います。

 

タンポポの上にバッタの幼虫が。

このバッタも同定は難しいです。 ISO400  1/200  f/4.5

形からしてキリギリスの仲間のようですが…。

撮影機材:OLYMPUS E-M5 MarkⅡ + M.ED 40-150mm 1:2.8 PRO + MC-14

今日は、軽めのE-M5 MarkⅡを持ち出しました。

 

撮影以外には、予定していた【ヒオドシチョウ】の蛹を持ち帰ってきました。

早ければ今日明日の内にも羽化するかもしれません。

徹夜はせず、3時頃起きて様子を見ようと思っています。

体力が保つかな?

 

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1回だけの連続ホバリング

2019年05月23日 | カワセミ

今日はカワセミ狙いでいつもの川へ。

ピラカンサ池は、花が枯れてあまり見た目が良くなさそうなのでパスしました。

どちらにしても相変わらず午前中はカワセミの出が渋いようです。

6時に到着して待つこと約30分、まずは雄がやって来ました。

6時37分 足下の石どまり ISO400  1/1250  f/5.6

ここからお立ち台経由でクヌギの枝へ。

6時39分 結局、とまっただけで飛び去り。 ISO1250  1/1000  f/5.6

この後、待てど暮らせどカワセミの声も聞こえません。

2時間近く待って、やっと雌が登場。

センダンの枝からダイビング。

ちょっとだけホバには間に合わず…。

 

8時14分 これは大きい!(でも変な格好。)

一度では持ち上がらず、離水のやり直し。

今度は上がりました。

何処行くの~?

ここからセンダンの枝にとまって獲物を叩いていましたが、なんと!落としちゃいました。 ISO400  1/1250  f/5.6

それならホバリングをもう一回!

願いが通じたのか、今度も直接飛び込まずにホバリング開始!

最初はつかまえられずオレンジ色のボケボケNG写真。

ここから飛び込むか?と思ったら、また一時停止。

8時23分 とりあえずホバリング用設定ボタンを押さずに、そのまま速いSSでホバシーンを確保…。 ISO400  1/1250  f/5.6 (10連写の内2枚)

ここからもう1段下がって再ホバー。

今度はしっかり親指でホバリングボタンを押して連写!

こちらの方がバックが暗くて良い感じになりました。 ISO125  1/320  f/5.6  (35連車の内3枚) 

これで終わらずさらにもう1回。

大分下に降りたので、水面バックに。 ISO100  1/320  f/5.6 (5連写の内2枚)

ホバリングボタン・・・“操作ボタンカスタマイズ”機能を使って、私の場合は“親指AF”の右側のボタンに“SS 1/320”“ 絞り f/5.6”“ ISO AUTO” をセットしてあります。

撮影機材:EOS-1DX MarkⅡ + EF400mm 1:2.8L IS Ⅲ IS USM + EF1.4×Ⅲ

そう言えば、この機材でまともにホバリングを撮ったのは初めてだったかも…。

それだけカワセミのパフォーマンスが少なかった…ということでしょうか?

(それと悲劇の落下事件、なんてのもありましたしね、…お恥ずかしや。)

それにしても、今まで3段ホバーは何回か目にしましたが、4段以上を見るのは初めてでした。

 

ここからまたカワセミは姿を見せなくなってしまいました。

そこで今日はホバリングが撮れただけでも良しとして、早上がりをすることに決定。

10時半終了。

 

 

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狭山丘陵の昆虫達【ハラビロトンボ】

2019年05月22日 | 昆虫

今年は昆虫撮影のフィールドとして、東京都と埼玉県に跨がる“狭山丘陵”に行くことが多くなると思います。

その際のタイトルは、狭山丘陵の昆虫達プラス【昆虫名】にする予定です。

毎回タイトルに出来るような蝶やトンボと会えれば良いのですが…。

 

そこで今回は今年お初の【ハラビロトンボ】です。

撮影機材:OLYMPUS E-M1X + LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm 1:4.0-6.3

10時57分 田んぼの脇にある小さな池で、小型のトンボたちが縄張り争いをしていました。 ISO500  1/1600  f/5.6

名前の由来は見た目の通り、平らな腹部から来ています。 ISO500  1/400  f/8

シオカラトンボに雰囲気が似ていますが、同じように雌は茶色っぽい姿をしています。

シオカラトンボより一回り小さな トンボです。

 

11時05分 『サトキマダラヒカゲ』 ISO800  1/640  f/6.3

中々、翅の表を撮らせてくれません。

10時27分 『ツマグロヒョウモン』の雄がいました。 ISO320  1/2000  f/6.3

この蝶が目立つようになるのは、夏の終わり頃です。

 

10時59分 前回に引き続き、ムシヒキアブの仲間が別の昆虫を捕らえていました。  ISO800  1/1000  f/6.3

名前を調べたところ『オオイシアブ』のようです。

何故か後にテントウムシの幼虫が…。

 

最後は、オマケの『ガビチョウ』です。

10時42分 相変わらず大きな声で鳴いていました。 ISO1600  1/250  f/6.3

 

OLYMPUS E-M1Xの扱いにも徐々に慣れてきました。

OLYMPUSらしからぬ重量級のカメラなのですが、里山歩きをしていてもあまり重さは気になりません。

(もちろんCANONの EOS-1DX などに比べればかなり軽量ではありますが。)

その重さが安定性に繋がって良い感じです。

しばらくの間、昆虫撮影はこの組み合わせで言ってみようと思います。

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狭山丘陵の昆虫達

2019年05月17日 | 昆虫

先週、今年初の狭山丘陵に出かけて、思いがけなく“アオバセセリ”との出会いがありました。

ピラカンサとカワセミがとりあえず一段落したので、今年もボチボチ昆虫撮影を再開しようと思います。

またアオバセセリに会えると良いのですが、そう簡単にはいきません。

それでも“ヒオドシチョウ”の前蛹や蛹が見られたので、蝶の季節はもう始まっているようです。

トンボは2週間ほど前にピラカンサ池で“コオニヤンマ”らしき姿を見かけたので初トンボではありませんが、ここにはこんなトンボがいました。

丁度、雄雌両方いたので上げてみます。

さて、このトンボの名前は?

こちらが雄です。 ISO640  1/1600  f/8    OLYMPUS E-M1X + 40-150mm 1:2.8 PRO + MC-14

こちらが雌。 ISO640  1/1600  f/8 

おそらく、「なんだ、“シオカラトンボ”じゃないか。」と思われた方が多かったのでは?

でも違うんですね。

これは同じ“トンボ科” の“シオヤトンボ”と言います。

違いはシオカラトンボのほうが腹部が細くて先端1/3程が黒くなっています。

この“シオカラトンボ”“シオヤトンボ”そして“オオシオカラトンボ”の3種類をチラ見で区別が付いたら、かなりの“トンボ通”ですよ。

 

チョウもすでに“アゲハ”“ジャコウアゲハ”が姿を見せてくれていますが、里山にはこんな蝶たちも出ていました。

“イチモンジチョウ” ISO400  1/500  f/5.6

 

都内でもよく見る“コミスジ”です。 ISO400  1/320  f/8

 

今回、一番良く飛んでいた“ダイミョウセセリ”です。 ISO400  1/1250  f/5.6

翅を開いてとまるのが特徴のセセリチョウです。

 

最後に『弱肉強食』の世界を1枚

何か昆虫を捕らえて、体液を吸っているところでしょうか? ISO400  1/250  f/8

これは“シオヤアブ”かな?と思ったらちょっと違うようです。

調べてみたところ、腹部に産卵管のようなものがあるので、ムシヒキアブの仲間“マガリケムシヒキ”の雌ようですが…。(未同定)

 

色々な木の葉に、これまた色々な毛虫や芋虫などが見られました。

もう間もなく昆虫達のシーズンが本格的に始まります。

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