おかんのネタ帳

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オペラシアターこんにゃく座

2021-11-05 12:25:30 | 演劇・舞台
先月、26日、ひこね演劇鑑賞会の例会でした。

コロナ禍以降、会員数が減り続けて危機的状態なのですが、なんとか横ばいから戻りつつの状況。
それでも、私が入会したころは600人いた会員が、350人あまり。
今年は変則的に5回公演できたけれど、来年は4回がやっと・・・汗

1人でも多くの方 の入会をお待ちしています。
(会費 月額2500円)
すべてを会員の会費でまかなうので、ほんと、たいへんなんです~。

今回の作品は、オペラシアターこんにゃく座の「イヌの仇討 あるいは吉良の決断」でした。



オペラシアターこんにゃく座は、日本語で歌うオペラ作品を上演している劇団。


※クリックすると大きくなります。

東京芸大のサークル「こんにゃく体操クラブ」出身者で1971年に創立。
オペラの演劇性を重視して、よく聞き取れる歌唱表現、斬新な演出で、歌役者とピアノのみ、あるいは小編成の生演奏で上演されています。

今回は井上ひさし原作の、あの仇討を吉良の側から描いた作品です。
こまつ座の舞台を観たことがあるのですが、あの井上ひさしが書いたセリフ劇です。
それを歌で演じるんですよ~。

上演の前に、今回も、会報係としてキャストインタビューがありました。
主人公の吉良上野介を演じる、こんにゃく座の大石哲史(さとし)さん。

京都芸大を出て関西二期会に所属、本格的なオペラをしたいと東京芸大の大学院を受験。
実技がOKなら受かるよって言われたのに、実技で合格したのに学科で不合格。
(この年は15人受けて13人が落ちたとか。教授の反乱?があったという曰く付きの年やったそうですよ)
傷心で関西に帰ってきたときに、こんにゃく座の舞台を2作品観たのだとか。

「ここに入ろう!」

そう決心したのが1981年。
イタリア語やドイツ語のオペラも良いけど、日本語で歌うオペラも良い!
と思ってたそうなんですね~~~

ところで、大石さん。
(吉良を討つのが大石内蔵助、吉良を演じる方が大石さんていうのも~~苦笑)
京都のご出身で、祖母にあたる方が尼僧の大石順教さんです。

ウイキペディアによると、順教さんは大阪生まれ。
舞の踊り手として芸を磨いていた17歳の時に「堀江六人斬り事件」に巻き込まれ両腕を切断された。
その後、口で字を書く技法を習得。高野山金剛峯寺にて得度。
仏道の毎日を送る傍ら、1936年に京都市山科の勧修寺に移住し、身障者の相談所を設立。
自分と同じ立場の身体障害者の自立を支援する福祉活動に励み、1951年に塔頭寺院・佛光院を建立。
1955年、口筆写経が日展に入選し、晩年まで書画の道を全うした。

ドラマチックな、というかすごい人生を歩まれた方ですね。

ところでところで、大石さんの祖母の順教さんの生きざまもすごいな~って思ってますが、
実は大石さんの生れた年を知ってびっくりしたことがあります。

ウチのダンナと、どうも、小中学校が一緒みたいなんです!
つまり、同級生ですよ!!

ダンナに聞いてみたら、(大石さんのことは)思い出せないけど、おばあちゃんが有名な人という、お寺にはよく遊びにいってた、って言うんですね。

なので、インタビューのときに大石さんに聞いてみました~~

「ウチのダンナが同級生のようですが・・」

・・・・やはり、ダンナのことは記憶にないらしいけど・・・
場所と生まれ年から、どう考えても同級生ですねって!

片や、オペラの歌役者さん。
片や、飛べないスーパーマンから引退した普通のおっちゃん。

人生いろいろやね~~

さて、大石さんのインタビューは母音と子音の話とか、興味深いお話が満載でした。
イタリア語やドイツ語と違って、日本語のオペラって難しいけど、だからこそ工夫するんですね。

詳しくは、ひこね演劇鑑賞会の会報紙に掲載されます。

興味のある方は、ひこね演劇鑑賞会へ!!

次回例会は、12月8日の、無名塾「左の腕」。
88歳の仲代達矢さんが、全国を回ります~~~



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