おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

民のために

2012-09-30 23:48:27 | 日々のつれづれ
なんとか、台風が通過しました。
朝は静かで、とりあえずベランダに洗濯物も干して・・・

ダンナもフツウに出勤。

雨で長居競技場のコンサートが中止になった娘は、
その替わりに映画を見て来ようって、早々に出かけました。
台風が来るから、朝一番のを見るって?
・・・そうまでして遊ばんでも~

と言いながら、私も今日は市民カレッジの講演会の日でした。



独立綜合研究所の社長兼主席研究員の、青山繁晴さん。
関テレのアンカーで、時々熱弁をふるってはるのを拝見してます。
意外に小柄な方でした。

でも、お話は、とっても興味深く、勉強になりました。
ところどころ笑いもあったけど、福島の原発の話しとか、
思わず涙が出てきた話もありました。



今日の講演のレジュメです。
・・・キタナイ字の書き込み、すいません~

タイトルもそうやけど、お話のなかにも「愛国心」という言葉が何度も出てきて、
なんとなく右っぽいイメージがするけど、でも言うてはることは説得力がありました。

日本の民主主義は、戦後、アメリカに教えてもらったのではなく、
仁徳天皇の「民のカマド」の話を引用して、
古来から日本人の中にあったものだと言われてました。

『日本書紀』にある、仁徳天皇の話で、
民家のカマドから煙が立ち上っていないことに気づき、
人々がご飯を炊けないくらい貧しいのかと、租税を免除し、
その間は倹約のために宮殿の屋根を葺き替えなかった・・・
人々は天皇に感謝し、生活が潤い始めると
今度は天皇の宮殿づくりに励んだ・・というもの。

天皇と民衆が信頼しあっていたということやけど、
主権が民にあるという、日本の民主主義が、
この時代から受け継がれて来たんやと言わはるんですね。

青山さんの専門はエネルギーのことらしくて、
原発の話は何度も出てきましたが、震災後の4月に被災地に行き、
そこで体験してきたことを聞くと、本当に涙が出てきました。

今もなお原発のあの中で働く人たち。
19才から67才の人がいるそうですが、そこで働く人たちの思いを聞いて、
青山さんは、男泣きしたそうです。

「ここに居るものは、みんな自分のためではなくて、
 日本の原発に関わった責任から、これからの日本のために頑張っているんです」

 
南三陸町で、最後まで町民に避難を促した役場の若い女性とその上司。
流されて鉄骨だけになったその場所で、花を手向ける人の言葉に涙したとか。

「日本人は、自分のことよりも、人のために何かをするんです」

いろんな話が盛りだくさんにあって、もっと詳しく聞きたい・・
なんて思うくらい、あっという間に時間が過ぎました。

青山さんのレジュメは問いかけばかりです。
断定してる言葉は、タイトルだけ。問題提議をして、

「みなさんに考えて欲しいんです」 

本当の日本を知って、考えなさいということですね。
国民が考え、どうすれば良いかに気づけば、祖国は甦る、ということでしょうか。

とても90分では話しきれないテーマばかりで、それでも目一杯、
じわじわ時間延長をしながら、いろんな問題提議を私たちにしてくれました。

夕べの池上さんの番組でも、今朝の関口さんの番組でも、
同じような話しは出てきてるけど、やっぱりあれはテレビ用なんやろな、
なんて思ったのも事実です。

「右も左も、リベラルだの、そんなの関係ないんです!
 日本を愛する気持ち、愛国心なんですよ・・・」

一緒に行った姉が、「なんか、歯がゆいなぁ」とポツリ。
ホンマに、今の日本、国民はみんなそう思ってるんちゃうかな。 

講演が終わって外に出てきたら、すごい暴風雨。
青山さん、ちゃんと帰れはったんかしらね。