うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

やり残したこと

2017年10月02日 | 日記・エッセイ・コラム

なにかの拍子に時間が空くと、そういえばリビングの網戸張替えしてなかったなとか、ふすまの破れたところを補修しよう、天気が良ければ外壁の塗装も直せるな、などと思いつくことがある。

前宅はもうこの世にはないのだから、それらは不可能なわけだが、やっとかなきゃ、という思いだけは取り残されてしまった。

床を歩くときの足裏の感触とか、畳のしなり具合とか、そういう身体的な感覚は、まだ体に蓄積されている。

転居のとき、自分の性格を考え、とても神経を使ったことがある。

転居後に妙な「里心」がついて、もとの家に帰りたい、などと思い出すのではないかと。

馬鹿げたセンチメンタリズムだとは思うが、時には自分でもどうしようもなくなるときがある。

自分だってわかっているのに、そう思えてしまうのだ。

全く、感情というのは厄介ごとばかりしか生まない。。

もちろん、そうならないような工夫は自分なりにしてきたつもりだ。

退去のとき、空き家になった姿を目に焼き付け、その後更地になった状態も心に留め置くように努めた。

転居後はそもそも生活も変わってきたが、それなりに快適に暮らせる条件を整えて、旧宅時代を忘れられるように努めた。

ただ、やり残しのことは、頭になかったな。。

コメント
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