陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

プレ詩作の旅

2014-08-21 | 詩関係・その他

 「国民文化祭」という言葉を聞いたのは、実は一昨年。国が主催するというわりには、
国民体育大会=国体ほどの認知度もないこの催しはなんだ?・・・と思っていた。いよいよ今年は開催年。
秋田県現代詩人協会が共催している次の活動について、詩誌「北の詩手紙」を主宰する田口映さんから情報
を戴いたので、ご紹介する。
    田口さんは詩に出会うきっかけを創造し、詩を創造させ、言葉を創り上げ、在ることの位置づけを確認さ
せて、皆さんに詩と出会う”きっかけ”を創っている。この「走れ内陸線★コトバ列車!!」は、「国民文化
祭・あきた2014」のうち、10月25日~26日に北秋田市で開催される『現代詩フェスティバル』の、プレ
イベントのひとつ。去る6月8日、北秋田市鷹巣から仙北市角館館を運行している秋田内陸線のお座敷列車を
利用しての企画。参加者の創作から作者本人が抜粋した1行を繋いだ構成詩。
(原版PDF貼り付けは文字が小さくなりすぎるので、直接打ち込んだ)

 

走れ内陸線☆コトバ列車!! ~内陸線の景色とお話ししてみよう~ 

いつも、ふみ切りでひっかかってイラッとする内陸線に乗る。
長い長い二線譜に小さな言葉をたくさん乗せて。
鳥たちの見るせかいはどんなかんじに見えるのかな。
あの山を越えて車窓を越えて                                                             
内陸線の中で詩ができる
日曜日にでんしゃにのることができてうれしかった。                                      
内陸線にゆられながら予想外にたのしくできた。                        

鳥たちの見るせかいはどんなかんじに見えるのかな。                                       
わたしたち自然に守られてる気がする。                                             
わたしたちは木に育てられている。                                                    
目に刺さるような碧で、                                                        
クマのエリアからトンネルをいくつも抜けて                                            
深い森を抜けて この土を踏んだ

今日はじめてぶけやしきを見ました。                                                            
映画の世界のような街                                                                     
入り口はひくくなっていた                                                                  
角館は昔・自然・文化がないと 角館じゃないよ!                                                        
杉の葉の便所に、小便するにんげんの音                                                            
はなうたでも歌いたい気分だわ                                                               
シダレザクラのはっぱから小さなちょうが飛びだした                                                      
かくのだてっていいな
自分の足で地に根をはり、冬の寒さにも逆風にも負けない大樹                                                  
折りたたまれた時間を拡げるように                                                                  
Aさんの大きな額がうかんだ                                                               
緑の葉陰が私を包みこむ                                                                  
鉄路は資本主義と少子高齢社会が支えている

いつも、踏みきりでひっかかってイラッとする内陸線に乗る。                                                 
長い長い二線譜に小さな言葉をたくさん乗せて。                                                          
短い言葉を交わし、少し伸びをする。                                                              
むりに話さなくても                                                                      
笑顔きらめく宝箱                                                                       
私の心がちゃんと吊りあえたのは、あなたが向こうを支えてくれたから 

 

 

          

    

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