「詩はいま」平田俊子氏評(秋田魁新聞1月30日)
昨年11月30日に出版された十田撓子さんの第一詩集、「銘度利加」の詩書評が出てきた。
「現代詩手帖」2月号で峯澤典子氏が6人の詩集を取り上げ、そのうち十田さんの詩集について「地霊の口を借りるように物語る行為によって現前するのは、ロシア正教の受洗者名簿「銘度利加」、つまり不遇に遭った者たちの「内なる祈り」の記録だ」とし、「これは聖なる水葬と再生の叙事詩だ」と結ぶ。
また、今日の秋田魁新聞掲載の「詩はいま」(共同通信配信)において、平田俊子氏が「遠くの時代から響く」と題し評している。以下引用。「著者はそういう「銘度利加」に記された名のみの人々」の声に耳をすまし、思いをすくい上げようとする。その結果、土地の記憶を呼び覚ますような美しい詩編が誕生した」
秋田から新しい詩人が羽ばたく。楽しみが続く。