陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

「ピッタインダウン」第4号

2016-03-24 | 詩関係・その他

       

 矢代レイさんの個人誌「ピッタインダウン」第4号が発行された。
 発行日1月20日。ここで取り上げていたと思っていたが、私の勘違いで、未掲載であった。

 9詩作品収録。詩に関する直截な感慨や言葉、表現することの壁に苦悩する姿、長詩や文字表出・視覚的表現の試み、そんな挑戦とも苦悩とも思える姿が見え隠れする号である。
 【あとがき】で述べているが、先に開催された日本現代詩人会の東日本ゼミナールin秋田での感想として、「すぐれた詩人の器は大きい。いかなる容器にもことばが自在に変化するのである。弾力のあることば、こころに沁みてくることば、ことばの呼吸や意思など、メモするのに躍起になるほどだった」と述べている。そして、今号について「詩の組み立てやことばをつかまえるのに難儀したが、長詩と行替えに挑戦した」とし、「詩を作ることがいまは楽しい」という。
 この取りつかれたような意気込みに矢代さんの進歩を感じる。溢れるこの意欲は読み手や書き手にも大きな刺激になるはずだ。


   SLEEPING POEM

  閉じたまぶたの裏に
  もう一つの夜
  が目覚める
  薄い膜を通して

                        ぷっ
                          ぷっく  
                  くっぷ
            ぷっく

  ひかりのあわ
  が透いてみえる             

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「北の詩手紙」第19号

2016-03-24 | 詩関係・その他

       

 「北の詩手紙」第19号が届いた。
 号を重ねるごとに内容もページ数もズンズンと上向きの同人誌である。
 今号も盛りだくさんだ。その中でも、去る1月10日、北の詩手紙が主催した『詩を連れて街へ出かけよう』と題する高校生との活動に注目した。若い世代と真摯に向き合い、現在の事象を考えること思うこと表現することに対して手助けしている。ずっと以前から行っている活動であり、あらためて敬服。 
 欲を言えば、示す方向性が多方向(拡散的?)なことが惜しまれる。編集面で欲張りすぎなのか・・・ナ。

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