鹿野大仏は、塩澤山寳光寺(宝光寺)境内の鹿野山に佇みます。戦没者と東日本大震災で亡くなられた方々の慰霊また地域の安全を願って 寳光寺に隣接した山林を切り開き建立されました。鹿野大仏を見学してから寳光寺を訪れてみました。
寳光寺の前身は、開祖は不詳ですが鎌倉時代に旧天台宗菩提院として建立されました。その後、文明10年(1478年)、以船文済大和尚がこの菩提院を再建し曹洞宗の寺院として寳光寺を建立しました。しかし天保13年(1842年)以後、度重なる火災にあい、総門を除くほとんどの建物が消失。社会事情や諸般の事情により七堂伽藍の再建は成りませんでした。昭和36年当山三十二世住職として迎えられた禅岳昭道大和尚は七堂伽藍の再建を決意し、その足がかりとして山内に秋川霊園を開設。復興の大願成就に向けて邁進し30年近い年月を経て平成13年10月に「七堂伽藍の復興」を成し遂げました。
境内の裏手から本堂の脇を通り、まずは山門へ向かいます。総門からの階段を上ったところに佇む立派な山門です。平成13年再建です。
宗派は曹洞宗。山号は塩澤山(えんたくさん)です。
家紋の彫刻。左右の二つは鹿野大仏の胎内入口の扉にも記されていました。
左右の仁王像。
本堂側には四天王。
本堂側から山門を眺めます。
山門の隣には鐘楼堂。
鐘楼堂は昭和56年の建立。
正面の本堂。昭和49年から昭和51年にかけて再建されました。
寳光禅寺と書かれた扁額。
鬼瓦
よく見ると瓦の端には茶の家紋が描かれていました。
昨日は訪れなかった総門は唯一火災から免れた建造物。総門から山門にかけての参道添いには様々な表情の羅漢様が配置されているそうです。機会があったら再度訪れてみたいですね。