薬師岳からちょうど1時間、9時50分に標高1700mの安達太良山頂に到着しました。山頂では強い西風が吹き、到着と同時に深い霧がかかってしまい視界を遮ります。しかし上空には青空が広がっています。まずは朝食休憩として天気の回復を待つことにしました。10分ほどすると西風が弱まり、霧が一気に晴れてきました。当初見えなかった沼ノ平噴火口方面も姿を現しました。
南西には大滝山から川桁山方面、そして西側には磐梯山が見えてきました。
磐梯山をズーム。山頂は雲に覆われています。
磐梯山と右側には櫛ヶ峰。2ヵ月前の6月14日にバンダイクワガタを見ながら歩いたことを思い出しました。
南東方面の眺望です。
南の方角には、うっすらと高笹山から八溝山が見えています。安達太良山から八溝山まで77km。この時期にしては遠くの山々を遠望できました。
北側の眺望です。福島の街並みと宮城県方面の山々。左奥にはうっすらと青麻山を遠望します。
信夫山と福島の市街地をズーム。
福島県の湖を見渡すこともできました。南には猪苗代湖。
西側には秋元湖。雲が無ければ正面に飯豊山を遠望できたことでしょう。
最後に北西の眺望です。磐梯山から飯豊山、吾妻山方面となりますが、雲がなかなか取れません。積雲が発生して再び霧が出てくる可能性もあるので、天気が良いうちに沼ノ平のクレータを見に行くことにしました。前回安達太良山に登ったときは悪天候で断念したので、是非とも訪れてみたかったのです。
山頂から10分ほど下り、沼ノ平を見下ろす地点に到着。まるで月面のような噴火口跡です。
荒涼とした風景です。正面に秋元湖、その先には桧原湖が見えていました。
安達太良山山頂を振り返ります。
続いて山頂付近で見かけた花を紹介します。
ヤマハハコ。夏から秋にかけて高山でよく見かける花です。
オトギリソウ
ベニイタドリ(メイゲツソウ)。雌株です。
シラネニンジンの群生
マルバシモツケ(花後)です。
1時間ほど山頂付近を散策しました。遠くの山々は雲の中で、これ以上天気の回復が見込めないので、山頂からくろがね小屋方面へ下ることにしました。