kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「食堂かたつむり」

2010年02月16日 23時43分37秒 | 映画
今日は気になる映画「食堂かたつむり」を
観に行ってきた。

小川糸原作の同名のベストセラー小説の映画化。
ほんわかしたストーリーと共に
美味しそうな料理が多数登場するということで
楽しみにしていた。

ストーリーは・・・
おっぱい山の麓の小さな町で生まれた倫子(柴咲コウ)は、
自由奔放な母親ルリコ(余貴美子)に馴染めず、
都会で一人暮らしをしていた。
しかし、恋人に家財全てを盗まれ、仕方なく実家に戻る。
彼女はあまりのショックで声が出なくなっていたが、
母が飼っているブタ、エルメスに天然酵母パンを作っているうちに、
自分で食堂を開くことを思いつく。
倫子の食堂“かたつむり”は大評判になり、
“かたつむり”で食事をすると幸せになるという噂が流れる・・

自身が大の料理好きな柴咲コウが
実際に料理シーンも吹替えなしで行っているらしく、
丁寧に心を込めて美味しい物を作ろうとするその姿が
神々しくもあって、
普段あまり料理をしない私だけど、料理をしてみたくなったほど。

どの料理も美味しそうなことはもちろん
食べる人の幸せそうな顔がいい!

そして、柴咲コウは声が出なくなった主人公役なので
セリフ無しでこの主人公の心の内を
上手く表現していた!

主人公を気にかけて手伝うブラザートムの役もいい味を出していたし
脇を固める俳優さん達がしっかりキャラクターを演じ切っていた。

そして、アニメやCGなどを用いて
物語の説明シーンをポップに仕上げたり
ファンタジックな世界観を見せてくれた
富永まい監督。

セットや小物など、柄物に柄物を合わせるという
一つ間違えるとウルサイ感じになってしまうところを
田舎のレトロな雰囲気を醸し出していたのが
センスの良さだろうと思う。

でもファンタジー×ファンタジーしただけの作品ではなくて
人生には良いことだけでないことや
人はいつか必ず死ぬこと
人間は食物連鎖の頂点にいて食べ物に感謝をしないといけないこと
など深いテーマも随所に入っていて
見ごたえのある作品だと思った。