kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「ありがとう」

2006年11月13日 23時15分02秒 | 映画
今日は、あの「阪神・淡路大震災」の実話を基にした
映画「ありがとう」を観に行って来ました!

忘れもしない、1995年1月17日午前5時46分・・
あの大きな大きな地震が起こりました・・

大阪でさえも、今まで経験したことの無い揺れに
心底怖いと感じた日でもありました。
でも、その後ニュースで明るくなっていく神戸の様子が
わかっていくにつれて、とんでもない事が起きてしまったと
衝撃を受けたのを覚えています・・

その衝撃を感じた感触を、思わず思い出してしまう作品です。
それぐらいリアルに作ってあるのです。
広い敷地に、舞台となる長田の商店街を再現して
撮影に臨んだとのこと。

ストーリーは・・・
神戸市長田区鷹取商店街(物語では若鷹商店街)で
小さなカメラ店を営む古市忠夫。
月に3回のゴルフを何よりも楽しみにしていた。
そして、あの運命の1月17日を迎える・・
幸い家族4人は、怪我一つ無く無事だったが
あっという間に広がった火災によって
自宅兼お店は全焼・・
30年間、地元の消防団の活動を行ってきた古市さんは
地震直後から、人々の救出活動を行った。
しかし、目の前で助けられずに死んでいく人を目の当たりにもし
大切な友人も失った・・
そんな時、奇跡的に無傷で見つかった車のトランクから
ゴルフバックが見つかった!
その衝撃に突き動かされたかのように、
ゴルフのプロテストを受けることを決意する。
これは毎年2000人が受験し、50人しか合格しないという
狭き門だった・・・

地震発生から火災・消火にいたるまでの出来事、
町の復興へ奔走した日々
そして、プロテストへの挑戦、
全てにおいて実話に基づき再現されたんだとか!

ドロ臭い関西のおっさんを演じさせたら
この人しかいない!といった赤井英和が好演。

奥さん役の田中好子が、顔を合わせれば憎まれ口をたたいたり
すぐにツッコミを入れたがる関西のおばちゃん役を
そうそういそうという感じで、上手く演じていました。

この映画の趣旨に賛同した豪華俳優陣も見所ですが
特に、豊川悦司=トヨエツは、短いシーンの中でも
素晴らしい演技を見せていました。

試写会を見る前と最後に、赤井英和さんと田中好子さんが
コメントを寄せていらっしゃいました。

その中で、田中好子さんの語った言葉・・・
 地震が起きて、すぐに水や食料の配給が始まり
 着るものもたくさん届くようになりました。
 そして、仮設住宅の建設も進み
 一応「衣・食・住」の確保は出来たことになります。

 それなのに、自分の命を絶つ人が後をたたなかったというらしいのです。

 私は、衣・食・住があれば人間は生きていかれるものだと
 思っていました。
 しかし、人間には「夢」や「希望」といったものが
 なくては生きていけないものだということが
 この作品を通じてよく分かりました。

人間は、天災や災難にいつ襲われるかも分かりません。
そんな時にでもクサらずに、
前を向いて生きていかねばならない。
それが私には出来るのか?
そんなことも考えさせられました。