kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「地下鉄に乗って」

2006年11月02日 23時07分43秒 | 映画
今日は、映画の招待券を頂いたので、気になっていた映画
「地下鉄(メトロ)に乗って」を観に行ってきました!

直木賞作家の浅田次郎原作の映画化

主演に堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかおという豪華キャストも話題!

ストーリーは・・・
小さな衣料品メーカーの営業をしている真次が、
いつもと同じ会社からの帰り道に、地下鉄を降りて
駅の階段を上がると、なんとそこは・・
東京オリンピック開催に沸く昭和39年の東京だった!
不思議なことは続き、恋人のみち子と共に過去で、
若き父と出会うことになる。
真次は、現在父親に強く反発していたのだが・・
そのタイムスリップを繰り返す内に、
真実の父の姿を垣間見ることになるのだった・・

私は、小説の方は読んでいなかったのですが
読む前に映画を観てよかったかもしれません!
かなり切ない結末を知らずにいたことで
新鮮な驚きの中で見れました。

そして過去と現在を、時空を越えて行き来するなど
フォンタジー的な要素が含まれた
浅田作品の空気感を上手く映像化しているなぁ~と。

もちろん主人公の堤真一の演技もよかったのですが
なんと言っても、真次の父親役を演じた
大沢たかおの演技が素晴らしいっ。

いろんなキャラを演じれるということは
優秀な俳優の特徴ですが
それは、別々の作品であればの話。

今回のように、ひとつの作品の中で
父親が、若き純情な頃、
戦中・戦後を生き抜く為にずる賢くなっていく頃、
辛い現実を抱えて難しい性格になっていく頃
全てを演じ切っていました!

そしてこの映画は、自分の父親や母親が
若かりし頃があり、青春を謳歌し、悩み傷つき生き抜いて
誰かの親になっていくという、
当たり前すぎることを思い起こさせてくれる作品です。

つい子供にとって、親は以前から親という存在であると
錯覚してしまうものです・・・