kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「ナイロビの蜂」

2006年05月18日 23時01分51秒 | 映画
今日は、映画「ナイロビの蜂」を観てきました!
レイチェル・ワイズが今年度のアカデミー助演女優賞を見事獲得した作品

ジョン・ル・カレの原作を「シティ・オブ・ゴット」でブラジルの少年犯罪を
えぐり出した、フェルナンド・メイレレス監督が見事に映像化していました。

ストーリーは・・・
物語は、英国外務省一等書記官のジャスティンが、
ナイロビ空港で見送った妻のテッサが遺体で発見されたという
連絡を受けるところから始まる。
彼女は、黒人医師アーノルドとスラムの医療施設を改善するなど
アフリカ救援活動に励んでいたのだった。
正義のためなら、権力にでも立ち向かう覚悟のある女性だった。
彼女の死に疑問を持ったジャスティンは、妻の死の真相を探り始める。
そこには、思いもかけない陰謀と罠が待ち受けていた・・・

この映画は、壮大なラブストーリーであると共に
アフリカの貧困と、それに群がる権力を描き出した
社会派サスペンスでもありました。
ドキュメンタリー性を感じさせる、手持ちカメラの映像!
時間の流れをあえて、交錯させた脚本!
パズルの一片づつを渡されるような、話の進め方で
段々とあきらかにされる陰謀・・・引き込まれてました。

そして、印象に残ったのは
アフリカの鮮やかな色彩と景観が見事に映し出されていたこと。
音をうまく使っているということ!
アフリカの音楽をときには荒々しく、ときには、はかなげに響かせる手法が
光っていたと思います。
ただどんどん音楽を使うだけではなく、何の音も響かせない「静」の
部分を作ることで、またその音楽が生きてくる気がしました。

テッサの死の真相を探っていく中で、彼女の芯の強さ
彼女が彼を本当に大切に、愛していたことが分かってくる所には泣けました。
ただ強いだけの女性ではなく、目的の為には手段も選ばずといったところも
人間らしいなぁ~と。

彼女のように、何かの為に誰かの為に生きることは、難しいことだけれど
素晴らしいことだなぁ~と思わずにはいられませんっ。
もう一つ・・・アフリカの貧困という問題から、目をそらさずに
何が出来るのか・・・考えさせられる映画です。