kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「タイヨウのうた」

2006年05月09日 23時33分12秒 | 映画
今日は、久々の試写会へ。
(今回もSさんに頂いちゃいました。
 Sさん無しでは私の試写会生活成り立たないかも?)

シンガーソングライターのYUIが初主演していることでも話題の
「タイヨウのうた」です。

製作会社は、あの「Always3丁目の夕日」などを
手がけるなど良作を生み出してる会社らしく、期待出来そうです!

ストーリーは・・・
16歳の雨音薫は、学校へ行かず夜になると起き出して
ギターを持って、ストリートライブをしにいく毎日。
彼女は、太陽の光に浴びることが出来ないXPという
色素性乾皮症という病気だった・・・
普通の生活をおくれない彼女の心のよりどころは、
歌と名前も知らない高校生らしき男の子の存在。
男の子が、朝暗いうちからサーフィンをしに行く姿を眺めてから
眠りにつくのが密かな楽しみだった。
正反対の生活を送る彼女と彼は、絶対にすれ違うことのない存在だったが
偶然にも出会うことに!
彼女の歌を聴いた彼(孝治)は、感動し、ある提案をすることになる・・

とにかく、薫役のYUIが本物の歌手ということだけあって
透明感のある歌声には魅了されました。
映画の中でも何回も歌われる「Good-bye days」は
撮影と同時進行で、主人公の気持ちになって書き上げた曲だとか!

初主演ということなのに、堅くならずに
薫=YUIと錯覚しそうな自然な演技で驚きました。
少し口数の少ない、ぶっきらぼうなしゃべり方が
この特殊な環境で育った薫役にはぴったりかも。
(まるで、YUIの長いプロモーションビデオという感じ)

憧れの孝治役の塚本高史は、今まで出演した作品では
コミカルな役が多いイメージでしたが
今回は、どこにでもいそうな好青年の高校生を爽やかに演じていました。

そして、作品を締める存在となっていたのが
難病をかかえた娘を心配しながらも、
彼女らしく生きれるように、暖かく見守る父親を演じていた
岸谷五郎!(さすがですよねぇ)
そして、いつものハイテンションさを押さえた演技で
母親役を演じていた麻木久仁子。

この作品の監督は小泉徳宏氏。
なんと驚いたことに、まだ若干25歳だとか!
高校生時代を思い出させてくれるような
若々しい感覚は、なるほど納得ですが、
鎌倉の素敵な風景や小道具をうまく取り入れた表現方法には
感心させられました。
説明くさくならずに、まず映像を見せる!
その後から説明部分を上手く付け加えるといった印象を持ちました。

こういう難病を扱った作品って重く暗くなりがちですが
悲しい部分をさらっと見せて、その分余計に前向きさ、ひたむきさが
伝わるような作品に仕上がっていたように思います。

この映画を見てまた思い出したことは・・・
私が今度生れ変わることがあれば
作詞作曲の出来る歌のセンスのある人になること。
自分の存在が無くなったずっと後でも、
人々の記憶に残るような作品が作れるなんて
素晴らしいことだなぁ~と。