寒い昨日、川崎市環境局の催しで「多摩川サロン 多摩川の自然と環境」に参加してきました。
せせらぎ館から、ヘルメットを被り堰の橋を渡って可動堰の上で、国交省の方から説明を受ける。
① 国交省京浜河川事務所の係の説明を聞いています。「空は雪雲が覆って、寒そうでしょう」
② 上流に架かる小田急電鉄の鉄橋で。今は、複々線化の工事中です。
③ 二ヶ領用水の取水口。小泉次太夫が家康の命を受け、東京の六郷用水と共に造ったもの。
④ 聖牛(蛇篭) ・・・ 武田信玄考案の治水設備、勢力拡大の一助になったとも云われている。
⑤ 両岸に設置された魚道。水の勢いを押さえてあるので、ここを若鮎たちが遡上する。
⑥ 洪水で出来た水溜まりを子供たちの手で作り上げた池「ワンド」、クロメダカが成育中。
① 川鵜たちが堤の上で、羽根を乾かしている。白いのは彼たちの糞です。
②、③ 隣の堤の上には、孤独なアオサギが佇む。が隣が賑やかだぞ。一寸覗いてくるか。
④、⑤ カワウの方へ来てみたがうるさくて、くさいぞ。端の方へ行ってみよう。
⑥ 流れの中にはキンクロハジロが上流から寄ってきた。のんびりした風景を撮ってみました。
2006-01-14 曇・冷雨・雷雨 二ヶ領宿河原堰付近見学会にて
その浄水場に行く水は、淀川であれば琵琶湖から大阪湾に流れて出る途中の自治体で取水し家庭汚水として浄水して又川に流す、のサイクルが多いかと思います。
結果、大阪市近くに来ると水は汚れたものになってしまうと云うことです。
こんな標語がありました。
「拾うより 捨てないことで きれいな川を」
です。中学生が作ったもので発想が素晴らしいと思いました。
こうしたイベントに参加することで、川を、自然を見る目が違ってきます。
良い企画ですね。
それにしてもカワウに汚された堤は、ものすごいことになっていますね。
それを「憤慨するのはちょっと待った」と弁護する心境、わかりますよ。
彼らは、一生懸命生きているのですから。
あまもりさん曰くの(孤独を愛する哲学者=アオサギくん)のセリフ、うんうん。
カワウ、鴨(キンクロハジロ)、アオサギ。
多摩川の自然を見つめる生き証人達ですね。
あまもりさんへのコメントにも書きましたが、人間が彼たちの生活圏を侵害していることは事実ですから、少しの憤慨には目を瞑り共存していきましょう。
汚すから、煩いから、は人間の方がよほど酷いことをしてますから。
見せて貰いました、阿寒湖の「ワカサギ釣り」風景、ワカサギの釣りたての天ぷら、美味しい酒を飲みながら揚げたてをフーッフーッ云いながら食べる。最高。
ただ、過去には平野の彼方此方に山や林があり、生息地が決まっていたものが経済成長に伴い住宅開発や工業団地開発などで生息地が無くなり分散した形で生息しているためだそうです。
彼たちだけを害鳥呼ばわりするのは可哀想です。
彼ら動物たちから見たら、人間の自然破壊に対しデモでもしたいところではないでしょうか。
本州鹿が、野猿が、猪が、熊が・・・等々山奥に行っても開発の手が伸びて、自然が少なくなっていて、木の実などの餌が少なくなっています。
悪いのは「ホモサピエンス」です。反省。
なんか偉そうに書きましたが、私もその自然破壊の冴えたるもの、山奥を走る林道を利用させて貰っています。
そのお陰で野生の動物たちに会うことが出来、珍しい山野草を見ることも出来るので、申し訳ないと思っています。反省しています。
群れない、気にしない、ニヒルな哲学者。
私はいつもそう見ています。
upplainさんのスライドでもアオサギが歩くところをカワウたちが下がって通している。そんなふうに見えます。
アオサギの給餌は一発的中と聞きました。じーっと川の中の魚の様子を伺い、これっと狙った魚は逃がさない。
そんなアオサギをカワウもシラサギも一目置いているように見えるのです。
カワウのフンは凄いですね。フンだと教えてもらわなければ雪が積もっているように見えます。
カワウの数の量が違うようです。神崎川とは。
川崎はいきなイベントを行っているのですね。淀川では市民レベルの行事はあっても国や行政のこういった行事はないように思えます。
一本の河川の分水のことを考えるようになり、ダムからの放水量も少しづつ改善されてきています。
多摩川は、山梨・東京・川崎と流れていますが田園調布堰堤では流水量が僅かになってしまい、鮎たちが自然遡上しているのに育てない。と云う環境になっているのです。