海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

不燃認定問題について

2011年07月08日 06時31分44秒 | 建築関連
細かい規定はあるものの、おおよその考えは、20分間750度の炎で燃えないものを不燃と認定している。

「20分間」の意味を誰も考えなくなったら、メーカーは認定を通すこと、設計者や施工者は認定品を採用することが最優先課題になり、その背後にある性能や技術に対する思考停止を招き、建築・住宅業界から創意工夫が失われることを最も危惧する。

20分間は、火災際、避難できる所要時間を出来る限り、延ばそうというものだと理解している。

人命を守ることを優先に考えるならば、根本的な考え方を業界全体で見直さないと取り返しのつかないことになるのではと思うのだが・・・。

木材の不燃は、現在、30社認定を受けているそうだ。今回のサンプル調査で10社中規定を満たしていたものは、1社だけ…。

残りの20社は、いずれ、調査の対象となるだろうが、認定品は木材だけでない。

そもそも、今回の調査は、認定品は、安全であることを実証するための暫定的な処置で期間を限定した予算で行われていたという。

しかし、調べてみると出るは…、出るは…。

認定違反だと断ずると、旧規定をそのままスライドした問題や認定機関への批判など本来、議論するべき問題とは、違った方向に進んでいる様な感がある。

設計者も施行者も人命を守るための建物はこうあるべきだと言う信念をもって造り上げたい。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする