海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

ウッドデッキの弱点

2006年07月06日 22時10分58秒 | 弥良来杉
いろいろなホームページで日本の伝統技術を生かしたウッドデッキをお届けします。と謳ってあるウッドデッキ屋さんがいますが、はっきり言って「×」です。

日本の伝統技術とは、多分、ホゾとか仕口や継ぎ手を使ったものだろうと思います。コレら高度な木造技術は、屋外で使用するウッドデッキにはまったく通用しません。逆に腐れる元を作るようなもので、大工さんが作るから安心なんて絶対にありません。

木材の腐れは、水分が溜まるところから腐り始めます。仕口や継ぎ手は水が浸入するとなかなか蒸発できないのです。しかも、常時雨にさらされていると余計腐りが早くなります。

塗装しているから大丈夫という神話は、もう通用しません。塗装は、気休めでしかないと考えてください。

防腐注入も過信してはダメです。防腐注入は、表面から1cmくらいしか浸透していませんし、注入した木材を加工すると注入した防腐効果のあるところをそぎ落としてしまうのです。

防腐処理液は、劇薬ですから注入工場以外から持ち出しは禁止です。あと加工だから防腐液がほしいと言ってもくれません。

木材を加工して注入することが大切です。しかも、現場で穴を開けたり、切ったり、削ったりしないように注意する必要があります。

釘穴から水が入り腐る例は全国何処でも見ます。

釘は、当然たたき込みます。釘頭が木材の表面より少し下がってしまうと水がたまって、木部の内部に染込んで防腐注入していても腐り始めます。