海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

街中で見つけた

2006年07月08日 10時21分53秒 | フランク・ロイド・ライト
街中で写真のような痛んだ木製のスロープを見つけました。
杉がこんな使われ方をして、かわいそうですね。

はじめの1年はこの方法でももつでしょうが、それ以後は、腐り始めます。その方が木の消費が増えると言う考えは、間違いで悪い印象しか残りません。

大工さんの仕事がこのようにして減るのです。

ある程度心得のある、経験している方は、このような杉の使い方はしないはずですし、杉を屋外でスロープとして使うならどのようにしなければならないのか知っているはずです。

スロープには、スロープ(長手)方向に板を張りたいですね。水のキレや釘仕舞いなどを考えて少しでも水が木の内部に入らない工夫が、必要です。

写真を良く見てください。木の小口部分が腐っているのが分かりますか。水が溜まるところが、腐るポイントです。そのほかに手すりの足元の部分も癖っていますよね。腐っているのは、踏み板は、釘仕舞いのところと小口のところ。手すりは、手すり桟の足元ですね。多分、雨等で水が溜まってしまい、いつまでも乾燥しないでいると、このように腐り始めるのです。一端、腐朽菌が繁殖し始めると取り返しがつかなくなります。耐久性が(中)の杉でもぼろぼろになって朽ち果てていきます。

屋外での使用は、防腐処理が大前提です。そして、水を溜める構造や形態、形状をしないと言うことが大切です。「ホゾはダメですよ」という証拠事例です。

ステンの釘についても別の機会に話したいと思います。
コメント
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