よりどころ

先日某国営放送で、若者にお遍路が増えていると云う番組をチラ見しました。
最後までは見られなかったのですが、インタビューを受けた人が「よりどころですかね」と云っていた。
元気でいる時って考える事もありませんが、弱って来るとあれこれ考えますよね。
よりどころって、私みたいなガサツなのでも欲しいと思うので。
ただ、繊細な人だったら、落ちている時に心の隙間に変な宗教とかでもハマってしまうと云うのはあるのだろうなと容易に想像出来ます。

私はいい話に関しては特に、何か裏があるだろと云う感覚が抜けないので、どれだけ弱っていても、その人の裏みたいなものを直ぐ考えてしまい素直になれません。
なので、変な新興宗教みたいなものには今のところ引っかかってはおりませんが、エセスピにはガッツリ引っかかっちゃったしな。
1歩違えば一緒です、怖い怖い。

その、よりどころを求めて走ったスピで妙な事を云われてから、自分の家の仏壇まで拝む気が失せてしまいました。
ご先祖に罪はないのですが、見えない世界のインチキ臭さみたいなものが、そっちにまで波及してしまった。
坊主憎けりゃじゃありませんが、まさにそんな感じです。
それまでは朝晩仏壇に手を合わせ、夜なんて般若心経まで唱えていたと云うのに、一気にケッと云う気持ちになっちゃったのだから怖いです。

そこで、エセなやつらは自分達に非がある事は絶対認めない、謝らないと云う事を学習したオレ。
漏れなくみんなこの辺は一緒と云うのが凄いですが、こう云うやつらは謝ったら終わりなんですね。
そう云うところの強固さは凄いものがあります。

で、よりどころ、ですが、やっぱりあるに越した事はないと思います。
どれだけ強い人でも、何かに手を合わせてしまうと云う事はあると思いますが、だとすれば市井の人々なんてね……。
騙されるとか裏切られるとか、そう云う心配のあるものをよりどころにするのは逆にストレスになりそうですが、何か支えになるものは欲しい、あった方がいいなと思う今日この頃です。