『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『どうにもならない望み』

2017年11月29日 | Weblog

『HELPLESSLY HOPING』というクロスビー、スティルス&ナッシュ(通称=CSN)の曲。
邦題は『どうにもならない望み』

Crosby Stills & Nash "Helplessly Hoping" Live

作詞作曲はスティーヴン・スティルス。
1969年5月29日に発売されたファースト・アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』に収録され、
僕が中学3年の時に、初めて購入した海外アーティストのLPに収録されていた。
このCSNは僕の大好きなコーラスグループで、僕の音楽はこのグループの影響を強く受けている。

当時はビートルズの全盛時代。
今でこそ、ビートルズの曲を聞き、ライブでカバーを唄ったりしているけれど、
それは相方がビートルズを溺愛している影響で、僕自身はビートルズのアルバムは
殆どと言っても良いほど所有して居ないし、欲しいとも思わない。

ところがこのCSNに関しては、ほぼ全てのLP、CD、DVDを所有している。
男性3人の、美しいコーラスは3人の個性と、それぞれがソロパートを唄える
歌唱力が無ければ成立しない。

さらにCSNの特徴は3人とも、高音パートを唄えること。
基本的に低音=スティルス、中音=クロズビー、高音=ナッシュという構図があったように思うが
ナッシュのリードボーカルの時は、スティルスが高音部を唄ったりと、
パートの入れ替えが、曲に合わせて行われているのが凄いところ。

歌詞についても連続する単語が同じ音の子音または文字で始まる頭韻法がふんだんに用いられており、
この曲では1番はHとG,2番はWとH、3番はSとLで頭韻法が使われている。
歌詞の内容はジュディ・コリンズとの破局がモチーフとなっているらしいが、
1971年に『ローリング・ストーン』が行ったインタビューで
「あなたの歌はどれもジュディ・コリンズについて書かれたもののように思えますが」
と訊かれると、スティルスは
『そうだね。男が女といっしょになってできることは三つだ。
女を愛し、女によって苦しめられ、それを文学に昇華させる。
僕は三つを経たことで成功と失敗を我が物にしたというわけさ』
と応えている。
格好いいコメント、僕もこんなコメントできる人間になりたいなぁ・・・・

日本ではこのバンドのコピーバンドとしてスタートした『GARO』が有名。
3人のハーモニーと言う意味では、その後『かぐや姫』『アリス』等が有名だけれど
CSNのようなコーラスを聴かせるバンドでは無かった。

その後、今でも現役で活躍する『アルフィー(The ALFEE)』などが出て来たが、
このメンバーでCSNのようなバンドを出来るのは坂口幸之助くらいしか居ない。
他の二人は、高見沢のような『ただ高い声が出る』だけだったりで、
CSNのように『個性を殺す』ようなハーモニーなど、聞いたことが無い。
そういう意味で、『GARO』はセンスがありましたね。

僕がやりたい音楽は、誰がどのパートを唄っているのか?
聴いていても判らないようなコーラス。
かつて相方などと3人でやっていたバンドは、それに近いところまで行ったけれど
それでも3人とも同じような、音域で唄える訳ではなかった。

今日は久しぶりにCSNのコーラスをじっくり聞いてみた。
やっぱりいいですねぇ。
同じ曲でも、同じコーラスじゃない。
その時の感性で唄っているんだなぁ・・・・って、40年以上も前のビデオでも十分楽しめる。
Crosby, Stills & Nash (Live) - Helplessly Hoping

今日は何故、『HELPLESSLY HOPING(どうにもならない望み)』を聴いたか?
仕事をしていて、まさに『どうにもならないなぁ』と思って、帰ってきたからです。
その話は、最終的な結果が出る明日、お話ししましょう(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする