『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

絵葉書 オックスフォードより Vol.20

2006年10月31日 | Weblog
オックスフォードへの出張も残り2週間。
と言っても、この2週間は問題が起きなければ僕は出番なし。
やることと言えば、現地エンジニアに日本語で書いた技術資料を
英訳して渡してやろうかと思っているくらい。
これとて、別にいつもはやっていない事。
ただ、イギリス人エンジニアが凄く信頼できて勉強熱心なので、
出来る限り装置の特徴を現物で教えながら仕事を進めている。
それを文章にしてあげようと思って・・・

でもこの資料、会社には内緒。僕の個人的設計資料なのだけど、
人によっては「会社の財産」と云う大馬鹿者がいるので・・・・・
これは僕の個人財産。この技術を買ってもらって
会社から給料を貰っていると僕は認識しているのだけど、
「会社のPCを使って作った資料は会社のもの」
なんて解釈している馬鹿に限って、何も売るものを持っていない。

それにしても、今は便利になりました。
翻訳ソフトなんてものがあるのですねぇ。
技術資料は感情が入らないから、翻訳された英文は僕でも添削できる。
でも、やっぱり自分の頭を使って書いた文章とは違う気がする。

今日は例によって、また絵葉書を書きました。
Eメールや、携帯メールは便利だけど、何処かその便利さで心が伝わらない気がする。
流行のSNSはコミュニティで、メールとは少しニュアンスが違う。
ブログを見た友人から自分にも絵葉書が欲しいと、
住所や本名を連絡してくれた方がいました。
その方から、「絵葉書が届いたよ」とメッセージが来る。

年賀葉書、暑中見舞い、クリスマスカード、誕生カード
最近、年賀状以外は書かなくなってしまったけど、
簡単なものでも手書きの葉書を書く習慣は
忘れないようにしたいなぁ・・・・と思う。
そういう意味で、この出張は何だか良い事を思い出した気がします。
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イギリスという国 オックスフォードよりVol.19

2006年10月30日 | Weblog
昨日、何か書ききれなかったイギリスについて思うこと。

イギリスの特徴は良い言い方をすれば、のんびり、マイペース。
伝統を守る反面、新しいものを作り出す意欲凄い。
悪く言えば、とろい、ルーズ。頑固で目立ちたがり屋。

僕は良い方で捕らえているから、この国が本当に好きになりました。
昨日の日記に書いた地下鉄やバスが遅れる理由。
こちらにいて思うのは、この国民性が一番の原因だと思います。

たとえば日本でバスに乗ることを考えてください。
小銭を用意しておく。大きなお札は問題外。
もしもおつりを貰う時もスムーズに、後ろの人の邪魔にならないようにする。
それだけにイギリスへ来て、最初にドキドキしたのはバス料金を払う時。
ところが、こちらは全然違うんです。まるで昔の日本のバス。
乗るときに行き先を告げる。往復か片道か?訊かれる。
料金はそれによって変わるので、その場で払う。
コインでも運転手さんに手渡しで確かめてもらう。
切符が売られる。それを取って中に入る。次の人はその間待っている。
これが凄く人に優しいのです。せかしたりする人は居ません。
年寄が乗った場合はさらに席に座るまで発車しない。
こんなことをやっているから、時間通りなんて無理なのです。
でも、それが当たり前のイギリスは本当に素敵です。

日本の我家は列に並んでじっと待っている方。
だからずるくて図々しい連中にいつも横入りされてしまう。
大人がずるいから子供もずるい。我家の子供は正しいのに損をする。
トイレの順番待ちやレジの順番待ち。日本は浅ましい人が多い。

イギリスはキューと言われる一列に並ぶ習慣が徹底されている。
日本のように先を争う浅ましい行為はまず見かけない。
見ようによっては馬鹿みたいに長い列に並んでいる。

サッカーで日本に足りないのはずるさだって、南米の選手や監督が言う。
あのマラドーナがWカップで6人抜きの偉業を成し遂げたのもイングランドが相手。
あれはフェアプレーをするイングランドが相手だから出来た偉業。
南米なら、足をかけて転ばせて終り。
馬鹿と言われようが、フェアにやって損をするイングランド。

科学技術だってかつては世界の最先端。
音楽だってビートルズ以降ブリティッシュロックや
パンクロックもイギリスから。
科学技術にいたってはちょっと学問の方に走りすぎて
他国に遅れを取った感じはするけれど、
世界最高の権威はやっぱりオックスフォード、ケンブリッジ。

昨日、ウィンドウショッピングをした時も店内をゆっくり見ることが出来る。店員がせかしたりしないからなのでしょうね。
ゆっくり見られるから買いたくなる。

それにこちらの一流デパートは驚く事に、店員が全て燕尾服ですよ。
それでいてジーパンの僕のようなお客にも、きちんと応対する。
ここで買い物したいなぁって思ってしまう。
要はプロフェッショナルなのですよ。

いい事ばかりじゃないし、悪いところも沢山あるでしょう。
でも、東京では街を歩いていて人間が優しく感じるなんてこと
オックスフォードやロンドンに比べると多くはありません。

ルーズで頑固で自分中心のイメージが強かったイギリス。
フェア、イーブンという言葉が生活の中に根付いているイギリス。大人が子供の手本をきちんと出来ている、優しい国イギリス。
こんな国を馬鹿になんか出来ません。

僕はこの国なら何とか住めそうな外国って気がしました。
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オックスフォードよりVol.18 アビーロード♪ 

2006年10月29日 | Weblog
今日はロンドン在住の女性で、メル友のT子さんとお会いして
ロンドンの街を案内していただきました。
帰ってから気が付いたのですが、T子さんの写真を
撮るのを忘れていました。
肖像権もありますので無理に撮ろうと思っていなかったのですが、
なかなかの美人さんです。しかも品がある。
バンド関係で、今流行のmixiで知り合ったばかりですが
海を越えた不思議な出会いは、mixiの特徴であり、魅力なのかも知れません。

さて、今日はまたグズグズしていたら11時。ロンドンへ着いたのが2時近く。
今日はちょっと冒険して市街地に入ったところでバスを降りて、そこから
歩くことにした。暫く歩くとケジントン・ガーデンズが見えてきた。
その手前のケジントン宮殿は入口から撮影禁止。
そして公園内を暫く歩いて地下鉄のクウィーンズウェイ駅に到着。

ところが、この地下鉄中央線(センターラインって言うから)が部分休業。
係りの人に聞いたら近くのベイズウォーターと云う駅まで行けと言われた。
ここで地下鉄環状線(サークルライン)に乗って、今日の第一目的地の
ロンドンタワーとタワーブリッジまで行きました。

ロンドンタワー(タワーと言っても宮殿です)は900年前のウィリアム1世が
完成させ現在に至るが、今は日本で言えば宮内庁の皇室博物館。
実際、イギリス王室の歴史を紹介するほかに、戴冠式等に使われてきた王冠などの
見事な宝飾品が整然と飾られている。
中で見た現エリザベス女王の戴冠式の映像は感動しました。
若い頃のエリザベス女王は本当に美しく、気品溢れる容姿でした。

ただ、パンフレットにはそういった宝飾品やそれらの保管については
解説されているが、このロンドンタワーが、長い歴史の中でもっぱら
牢獄、拷問、処刑の場として使われてきたことは一切触れられていない。
まぁ、何処の国でもこういった事は同じなのだなと思いましたね。

ロンドンタワーから出ると、目の前はタワーブリッジ。
日本ではこれがロンドンブリッジだと思われているけど、それは別の橋。
一日に数回しか開かない開閉式の橋が、開くところに遭遇しました。
ひょっとして開く時間には出会わないかな?
と、あまり期待せずに行っただけに、感激です!
今日お会いした、ロンドン在住のT子さんでさえ、
実際にはまだ、見たことが無いそうです。

そんなことしているうちに、約束の4時半まで40分。
急いで地下鉄に乗って、約束のセントジョーンズウッド駅に5分遅れで到着。
T子さん曰く、ロンドンで5分遅れは気にならないそうです。
でも、悪名高きロンドンの地下鉄やバスですが、何故遅れるのか?
乗ってみると判る気がします。これはまた別の日に日記に書こうっと!

そして、T子さんに案内されてアビーロードへ。
これが観光名所とは程遠い。普通の道です。
それに写真を撮っているのは僕を含めた半分が日本人。
お土産屋が無くて良かった。あったらガッカリです。
でも、T子さんが最初はビートルズを知らなかったらしい。
イギリス人の旦那様は逆に大のファンらしく、
それが信じられなかったらしいけれど・・・・

でも、横断歩道でお約束どおりの写真。
ちょっと恥ずかしかった。
アビーロードスタジオの塀に色々な国の言葉で書かれた落書きを見て、
ビートルズが世界中のファンに愛されているのを感じました。
似顔絵が可愛かったので写真撮ってきました。

その後はロンドンの有名なチーズ店で試食しながらおつまみ用のチーズを購入。
PINKという、紳士服店でYシャツのコーディネイトを感心してみたり
ロンドンの素晴らしい町並みを見ながら、最後にコーヒーブレイク。
T子さんの帰宅時間まで、矢沢永吉の話をしたりで楽しい時間を
過ごしました。

ロンドンって、本当に素敵です。ウィンドウディスプレイを見るだけでも
本当に楽しいし、店内を見るだけでも後ろめたさが無い。
女性がロンドンや欧州に来ると夢中になるのが判る気がします。
幾ら書いてもきりが無いので、また明日にしようっと・・・・
つづく
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オックスフォードより Vol.17 いい週末♪

2006年10月28日 | Weblog
今日は仕事も順調で、なおかつ週末。
仕事の雰囲気も、手順よくやって早く上がりましょう!
なんて雰囲気が漂う。
実際、昼までに殆どの仕事が終わってしまい午後はケーブルをつないで
スイッチを押して来週まで自動運転するだけ。

ランチタイムは珍しく近くのパブへ出かけて食事。
この店、今一緒に仕事をしているポールと云う現地エンジニアの行きつけの店。
彼は「Six Bells」と云う地元サッカーチームで、
今も現役でサッカーをしていて
そのチーム名「Six Bells」というパブは、
チームのメンバーの溜まり場。
壁には歴代のチームの写真や選手の紹介が一杯に張ってある。
その中にポールの写真もあって、彼はそれを見せたかったらしい。
日本では、飲み仲間の草野球チームが良く見受けられるが、似たようなもの。

ただ違うのは、チームの年齢が10代から40代まで幅広いこと、
親子でチームを何代も続けていること、プロ選手になった仲間も
壁に飾られ、地元の誇りに思われていること。
そして飲み仲間のチームではなく、サッカーの仲間の溜まり場であること。
本当にサッカーの母国、本場という事を感じてしまった。
午後の仕事もスイッチを押すだけなので、久しぶりに昼間からビール。

そんな事もあって、今日は3時には上がってホテルに戻った。
せっかく時間が出来たので、洗濯に出かけてその間にレストランで食事。
今日は、日本円を換金したので少し贅沢してちょっと高級なレストランへ。

最初にスープ。
久しぶりに美味しい、五臓六腑に染み渡る感じのスープでした。
そして、ワインを飲みながら日本で言えば「鱈のムニエル」を食べる。
これがまた、久しぶりに食べるお魚ちゃん。
これもまた美味しくてソースを最後まで楽しむためにパンを頼む。
このパンがまた美味しい胡桃パン。何だか幾ら払ってもいいやって感じで
さらにチキンの照り焼きを頼む。期待通りの味。デヘヘとなってくる・・・・

最後は締め括りのエスプレッソ。
これがねぇ、美味しかったんですよ。
コーヒーは美味しくないと嫌なのでいつもミルク入れちゃう僕が
苦くないエスプレッソを久しぶりにミルク無しで飲みました。
締めて43ポンド。安くないです。(今は1ポンド=243円です)
チップも奮発してくれてやろう!と50ポンド置いてきました。^^V

そんなことをやっているから、洗濯物を忘れていて
乾燥機を使うを待っている人に乾かし終わった洗濯物を
外に出されてしまっていて、恥ずかしい思い。
でも、今日は何だか凄く良い食事をしましたよ。

本当に何処の誰がイギリスは食事がまずいって言ったんだ?

帰りがけに歩きタバコ。こちらでは皆さん普通にやっています。
タバコはコンビニでしか買えないのに遅くなってしまい、
コンビニが終わっているので明日までタバコは買えない。
残り1本しかないけど、ホテルは禁煙だから
これ1本だけで我慢しようと思っていたら・・・・・

後ろから自転車でやってきた人に突然声をかけられた。
「$#&#$%&#$%」?(←文字化けではありませんこう聞こえたのです)
歩きタバコはいけないと言われたのか?と思って、
よく見ると若い男の子。何でも、
「もし良かったらタバコを一本もらえないか?」だって・・・・
「残り1本だから嫌だよ!」って英語じゃ言えないので、
「OK,君も買えなかったんだね?」
なんてフレンドリーな話をして、その1本をあげたら、
その彼、凄く嬉しそうにして何度も
「ありがとう!」って叫びながら消えていった。変な奴・・・・
でも、変な奴だけど悪い奴じゃなかったからいいや!・・・・。

今日は何だか気持ちのいい週末になったなぁ・・・・^^
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オックスフォードより Vol.16 風と雲

2006年10月27日 | Weblog
こちらへ来て意外に暖かいので驚いていたけれど
いよいよこちらも朝晩に冷え込むようになって来ました。
家族のメールで、東京もだいぶ冷え込んできたそうな話。
憂鬱な冬がやってまいりました。

イギリスへ来て、一番印象的なものは?
と聞かれたら空を移動する雲。
とにかく早い。すぐに流れて何処かに行ってしまう。
立っていてそんなに風を感じない時でも、
すぐ頭の上を通過する雲は凄い速さで移動している。
日本に居たら、台風が来る前か過ぎた後のあの雲の早さです。

こんなに何もさえぎる物がない、平らな土地なのに
地上と上空の空気の流れは全く違うみたい。
イギリスの天気は目まぐるしく変わる。確かにそれは言える。
それは、この雲の流れからわかる様に
空気が絶えず移動しているからなのだろう。

仕事の合間を見て建物の外へ出て、タバコをすいながら、
この雲の流れを見ているだけで、何だか気持ちが落ち着く。
そしていつも、風を感じる音楽を聞かせてくれる
ミュージシャンのことをふと、思い浮かべたり・・・・・
その人たちに、貴方たちのイメージですよって・・・・
見せてあげたいなぁ・・・・。

大袈裟なようだけれど、自然の大きさや人間の
小ささみたいなものを感じてしまったり・・・・・・
不思議な光景です。

イギリス人はこれが当たり前に思って生活している。
日本で生活していて当たり前に思っていることが、
同じように外国人にとって不思議な光景だったりするのだろう。

いつも当たり前に思っていることは、他人から見たらそうでもない。
所変われば・・・・なのかも知れないが、自分の生活環境や生き方も
似たようなことがあるのかな?
今日はそんな事を考えてしまった一日なのでありました。
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オックスフォードより Vol.15 パン♪

2006年10月26日 | Weblog
イギリスへ来て、2週間。
旅行とはちょっと違って、滞在場所も住宅地の真ん中。
当然、旅行客相手の商売や飲食店など全く無い。

外食は嫌いじゃないが、さすがに2週間、外食を続けるのは辛く
現金もポンドへ交換していないので、週末まであと20ポンドで
乗り切ろうという魂胆。でも、やっぱり外食が飽きてしまった。

それで、昨日今日とスーパーマーケットで野菜サラダとパン、
ハムやインスタントスープを買い込んで部屋でゆっくりしている。
野菜サラダは日本の方がいいかな?こちらは味付けされてしまっている。
ハムはチキンのものが結構いける。インスタントのスープはまぁまぁ・・・

でもね、嬉しいことにこちらは僕の大好物であるパンが美味しい。
僕のパン好きは会社じゃ有名で、札幌に出張したときは
朝のバイキングでパンをガンガン食べるので、ホテルも困惑。
仲間は唖然・・・・・
労働組合の役員時代も合宿で行ったホテルでロールパンを15個食べ、
更に別のホテルでもトーストを約一斤、ぺろりと食べる。

我家でも、フランスパンは必ずパリジャンを2本買う。
一本は僕が食べるため。
かつて原宿や渋谷、青山にあった第一ホテルの「モンパン」
横浜の「ポンパドール」、そして最近では神戸屋レストランと
パン食べ放題の店は、本当に良く出かけた。

そんなパン好きの僕が、こちらで口にするパンの美味しさに驚いている。
まず、何処で買ってもパンはまず外すことなく美味しい。
日本のようにパン屋さんを見かけるわけでもなく、スーパーの籠に
無造作に並んでいるパンなのだが、これが本当に美味しい。
「あぁ、パンの国だ!」って思ってしまうのだ・・・・。

とりわけ穴の開いたベーグルは最高。パンの生地からして味が違う。
パンと云うとフランスパンをイメージしていたのだが、イギリスで
見かけるパンの種類の多さにはびっくりしてしまう。
昨日は大き目のベーグル2個、サツマイモみたいなフランスパンと
同じくらいのゴマが塗されたパン、それにこぶし大のチーズロール、
計5個。

今日は名前を忘れたけど、同じくらいのパンを4個。
バターをたっぷりつけて食べてしまいました・・・・・

気がつくと、どんどん腹が出てきています。
帰国したら花篭部屋へ入門します。
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オックスフォードより Vol.14 空耳?

2006年10月25日 | Weblog
オックスフォードへ来て、ちょっと思うこと。
僕の耳はおかしいのか?
英語ってイギリスの言葉ですよねぇ?
でも、僕が日本で聞く英語は殆ど聞き取れない。

そんなに英語が堪能なわけじゃないけど、こちらでは何とか通じる。
それよりも気になるのが発音。

僕の義兄弟(姉の旦那)は、シドニー生まれのオーストラリア人。
その彼が一人で日本に来たときに姉が僕へ案内を頼んだ。
僕一人じゃ心もとないから、バンドの相方であり、
僕の英語の先生であるCharlieに応援を頼んだ。

ところがアメリカ留学経験があり英語が堪能なはずのCharlieが
発音が違うと言って、最初のうちは戸惑っていた。

よく、アメリカかぶれの日本人がオーストラリアの英語は訛っていると
馬鹿にした言い方をするのを見かける。
僕にすれば、日本人がそういう事を言うのは何か変だなって思いながら
聞いていたことがある。

たとえばAの発音。DayやTodayアメリカでは「デイ、トゥデイ」と発音する。
ところがオーストラリアでは「ドゥァイ、トゥドゥァイ」に聞こえる。
Charlieも最初はこの音に戸惑っていた。
僕は他の英語を知らないから、逆に「ドゥァイ、トゥドゥァイ」が標準。
この英語を会社の人間に「オージーイングリッシュ」って馬鹿にされる。

Charlieは決してそう云うことは言わない。
彼は伝わればいいと云う主義。これでいつも救われる。

イングランドへ来て驚いたのは、どう聞いても発音が「デイ、トゥデイ」ではなく
あのアメリカかぶれの日本人が馬鹿にした「ドゥァイ、トゥドゥァイ」なのだ。
他にもルァイン(rain)とか、エアプルァイン(airplane)とか・・・・・
オックスフォードが田舎だから?ロンドンへ行っても同じだった。
ここは、イングランド・・・・・だよね?
するってぇと、イングランドは田舎者の国なのか?
英語の母国はアメリカ・・・・・?
なんて、自分の耳を疑ってしまう毎日なのであります。

やっぱり、中学校の英語と音楽で覚えただけの英語じゃ駄目なのかな?
帰国したら、娘の英語ドリルでもやろうっと!
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オックスフォードより Vol.13 悩み?

2006年10月24日 | Weblog
オックスフォードへ来て早くも2週間が経過した。のこり3週間。
仕事の方はのんびりやっているが、実は焦っている。
まぁ、何とかなるでしょう・・・・

日本から色々な人からメールやメッセージを頂き寂しさも
紛らわすことが出来て嬉しい反面、行きたかったライブの話しを
聞いたりすると、別の意味で寂しくなるものだ。

こちらへ来て、一番困っているのは実は指のこと。
出張前に散々固い弦を張ったギターで、指の先がしっかりしてきたのに
この2週間で何だか元に戻りつつある。
それに全くギターに触れていない。
サッカーボールにも触れていない。
どちらも毎日少しずつでも、触れていないと感覚が掴みにくくなって
何かやるときに練習のための練習みたいになってしまうのが常。

これではまずいと、週末にギターショップを見に行ったけれど
意外に高いんだよね。日本製のギターは特に高い。
加えて、こちらのギターショップは試し弾きみたいなことは
余りさせてくれない。見て買うって云う感じ。
幾ら安くても、楽器は触ってみて買いたいよなぁ・・・・

とまぁ、指先が衰えないようにするにはどうしたら良いのやら・・・・
悩んでいるのであります。
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オックスフォードより Vol.12 裏道を行くと

2006年10月23日 | Weblog
今日のオックスフォードは昼過ぎから雨でした。
午前中にベッドメイクをしてもらうので、一回外へ出て
時間を潰すために、出かけたときは曇り空。

いつもホテルの前の道をまっすぐ行けばシティーセンターに
たどり着くのですが、今日は裏道を使って行くことにしました。
裏通りは住宅地。
ところがそこには広大なグラウンドがある。全面芝・・・・
セント・エドワーズハイスクールという学校のグラウンドなのでした。
こんなグラウンドでサッカーやったら上手くなるよなぁ・・・
なんて、上手くならないのは環境が悪いと言い訳。

でも、子供の頃からこんな場所が当たり前のイングランドが羨ましい。
Jリーグが出来ても、こんなグラウンドを持っている学校が
増えない事には底辺拡大には繋がらないと思う。
すぐ近くにはチャペル。これも名が無いけど凄く歴史のある建物みたい。

市内についたら雨が本格的に降ってきた。
雨宿りと昼食を兼ねて、スポーツバーでビールを飲みながら
マンチェスターユナイテッドとリバプールの試合を観る。
ゴールシーンで一緒に居た青年とハイタッチ!

そんな時間を過ごしながら、市内を再び散策。
オックスフォードも時代の波が押し寄せているのか?
裏道を歩くと、古いレンガの建物が取り壊されている。
維持するには多大な金がかかるのかな?
何百年も維持してきたものが僕らの生きる時代に無くなって行く。
日本でも同じような光景が沢山ある。
歴史の重さ・・・・少し考えたらいいのかも知れない。
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オックスフォードより Vol.11 ロンドン探検

2006年10月22日 | Weblog
今日はロンドンまで行ってきました。
何処にも入らず、ひたすら歩き回りました。
ビクトリア駅から、ウェストミンスター寺院、ビックベン
そこからピカデリーサーカスまで歩いて、また戻る。
ウェストミンスターブリッジは工事中でちょっと
残念だったけど、今日は探検。次のための下調べです。
この橋の景観、何処かで見たような気がしたら浅草そっくり。
金色のウンコの乗っているビルがないくらいでよく似ています。

歩くこと5時間。途中、雨が降ったり晴れたり・・・・
イギリス人は傘を持たないんですよ。
雨が降るとみんな軒下に逃げ込むか、そのまま歩く。
雨が止むと、またぞろぞろと人が現れる。

雨が止んで、ナショナル・ポートレート・ギャラリーの辺りで
見事な虹を見ることが出来ました。
でも、5時間歩いて疲れました。
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オックスフォードより Vol.10 凹んだ

2006年10月21日 | Weblog
今日はちょっとショック
仕事が上手く行ってない。
こうなる可能性が高いので、僕がわざわざ出張したのだけれど
いざ、予想していたトラブルが発生するとお客さんがいい顔しない。

おまけに週末。日記で書いているようにイングランド人は家庭中心。
午後3時になると、帰宅する時間を計算に入れて仕事を決める。
僕が、トラブルの内容を考えて次の対応を決めるのだけれど
僕はいつも自分が納得するまで次の行動に出ないので、なかなか
次の手を指示しない。
当然、どうする?次はこうしよう!と質問やら提案やら・・・・

僕も、せかされて考えがまとまらない。少し時間が欲しいのだが
すでに四時近く。帰宅時間があるので、5時までにできることを
指示しなくてはならない。
仕方が無いので高電圧発生用タンクの絶縁ガスを抜くように指示した。
来週、蓋を開けて中に対策を施すためだ。
お客さんには納入作業じゃないよねぇ・・・・って、やんわりイヤミ。

帰りの車の中でも、暫く考えていて自分の出した指示の絶縁ガスを
抜く前に、もう一つチェックができたことに気が付いたが、後の祭り。
やっぱり自分のペースを守らないと、仕事は上手く行かない。

ホテルへ戻ってからコインランドリーに洗濯へ行って、乾燥機で乾かす
その間に食事して、ビールを飲んでホテルに帰ったら、どっと疲れが出て
シャワーも浴びる余裕も無く、ベッドの上でウトウトと寝てしまった。
気が付いたら夜中の1時。そのまま、何度かウトウトして5時になっちゃた。

これから、きちんと寝ると昼まで寝ちゃいそうだなぁ・・・・・
今日はロンドンまで行ってみようかと思って居たのだけれど、
昨日のミスで検証できなかったことが頭にこびりついている。
こう云う時こそ、気分転換が必要なんだろうなぁ・・・・
意外にこういう状況で凹む僕。音楽でも聴いて気分変えよう!

写真は納入中の200KV電子顕微鏡
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オックスフォードより Vol.9 やっぱり日本が好き

2006年10月20日 | Weblog
昨日の日記を書いて日本の良さは無いのか?
という、ちょっと誤解を招いてしまいそう。

日本の良いところは、沢山あります。
良い意味でも悪い意味でも正直な国民。
畳があって障子、襖がある。気のぬくもりと畳の香り。
繊細な色合い、微妙な色使い。外国人には真似出来ない感性。
僕は椅子とベッドの生活は落ち着きません。
外国人も日本に来て、畳のよさにハマッってしまう人が多いのですからね。
食べ物も美味しい、何よりも水が美味しい。
それに温泉、銭湯、湯船のある風呂・・・・最高です。
昔からある、隣近所の付き合い。好きですよ。

ただ、今は金のためにならなんでもする人が増えたり
住む場所もマンションになり、コンクリートで一年中暑くも寒くも無い。
隣近所の付き合いはおろか、隣に住む人と話もしたことがない。
こういうのって、東京だけのような気もする。

イングランドに来て、歴史の違いを感じるのはサッカー観戦や都市作り。
にわかサッカーフリークがサッカーパブやサッカー場で騒ぐと
凄くサッカー人気が高いように思いがちだけれど、
こちらの人はおじいちゃん、おばあちゃんでもルーニーやジェラードを
知っている。
これが決定的に違う。

都市づくりも、教会を中心として何百年も建物が維持されている。
日本でも奈良や京都をはじめとして、今でも残っている古い建物は
全て神社仏閣。東京駅も日本銀行も皆、無くなろうとしている。
歴史的な建造物って、宗教抜きでは維持出来ない気がする。

そして、個人主義や家庭中心が当たり前のように社会に根付いている。
個人主義は個々の責任がはっきりしているから素晴らしい。
日本のような自分勝手は個人主義じゃなく利己主義と言われる。

イングランドの人は、朝早く仕事をして夕方には帰宅する。
それから個人の生活を楽しんでいる。
元々、日本もそうだったはず。
首都圏から離れて地方へ行くと、そういった時間の流れや
何かゆったりしたものを感じて、居るだけで何処か心が癒される空気を感じる。
そういう日本は大好きですよ。
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オックスフォードより Vol.8 カルチャーショック?

2006年10月19日 | Weblog
イギリスのオックスフォードへ来て、色々思うことがある。
イギリスのイメージって、何処か暗くて寒いイメージだった。
ところが来てみると、今の時期でもTシャツの上にフリースの
上着一枚で夜も過ごせる。思ったより暖かい。

次に景色。何か、日本とは違うって思いながら毎日のように
10時のコーヒータイムにタバコを吸いがてら、外を歩く。
今日、気が付いたことは景色に一切山が見えないこと。
見渡す限り、平野。見えるのはちょっとした高台。
それも丘と言うほどの高さではない。ひたすら低い土地が広がる。

オックスフォードはロンドンに比べると、かなり内陸に位置する。
こちらの先生に話を聞いたら、せいぜい高くても海抜300m。
北の方に行くと山があるけど、それも1000m程度。
この国は、大きな平らな土地の上に出来上がっている。

夕方から、サッカーの試合を見るためにパブまで歩く。
日本ではネオンサインや電気で煌々と光る看板が当たり前。
ところがオクスフォードには看板と言えば店の上に掲げる物のみ。
夜には閉店しているので、光る看板なんて必要ないのだ。

サッカーパブは、もっとうるさく暴力的なイメージがあったけど
日本のサッカーパブみたいな、ストレスの発散場所ではない。
試合の始まる時間になると、おもむろに人が集まり酒を飲みながら
試合に興じる。応援するイングランドのチームが得点すると
店の中にどっと歓声が上がる。
若い人も、年寄も一緒に同じ場所で時間を共有する。

歴史の違いを感じると共に、日本と云う国は元々この国を手本に
近代化しようとしていたのでは?ということが思い出された。
戦争前まではそうだった気がする。
敗戦で日本はアメリカの文化こそ最高と思うように教育されてきた。
僕自身も、アメリカに憧れ生きてきた。

この国に来て、一種のカルチャーショックなんだろうな・・・・
なんだか、本物を見てしまったような・・・・・そんな気がして
毎日、オックスフォードでの生活を楽しんでいる。
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オックスフォードより Vol.7 やっぱり、お泊りが嫌いな僕

2006年10月18日 | Weblog
今日で丁度、一週間の出張生活が経過しました。
写真は仕事をしているBegbroke Science Parkの中庭を
合成写真で作ってみました。
左奥に見える屋根を修理している古い建物が食堂です。

そんな写真を載せると、楽しんでいていいなあって思われるでしょうが、随分前に日記に書いたとおり、はっきり言って早く仕事を終わらせて帰りたいです。

会社の女性から「独身生活を楽しんでください」
なんてメールが来たのだけれど、僕の日記を見ている方は御存知の通り
僕は普段から好き勝手なことをやっているので、
こちらへ来て、何もかも自分でやらなくちゃならない上に
食事は全て外食なんて生活は不便なだけです。

そういう事を思うと、僕はいつも嫁さんに世話になって
我侭ばっかりやっている、クソオヤジだなぁって自覚しちゃう。
幸せなのですな。

でも、オックスフォードの町を歩いてみると僕よりも嫁さんが
喜びそうな景色や、店が立ち並んでいるので一緒に来れたら
良かったなぁ・・・・なんて思ってしまったり。

子供から写真が送られてくるのがせめてもの慰め。
やっぱり、お泊りが嫌いな僕なのであります。
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オックスフォードより Vol.6 イギリスのプロスポーツ

2006年10月17日 | Weblog
イギリス人は週末にサッカーで盛り上がる・・・・
こんなイメージが大方の日本人の感覚でしょう?
僕自身、サッカー以外にラグビーやクリケットは知っているけど
そのほかのことは殆ど判らなかった。

こちらのTVでは今、ダーツの放送もやっています。
プロフェッショナルの選手権のセミファイナルみたい。昨日もやっていた。
かつてダーツが日本で流行して、その頃日本で一年間一緒に暮らした
姉の旦那とよく出かけたのを思い出した。
そう、姉夫婦は一年間日本に居て、最後の数ヶ月はお金がもったいないのと
実家の部屋が3部屋余って居たので僕の実家に住んで居たのだ。

ダーツもルールを覚えて、自分がやる感覚で見るとプロの技術が
凄いのに驚いたりして、結構興奮して観てしまう。
それに、見ている観客も老若男女入り乱れて大騒ぎしている。
見てくれで流行って、すぐに廃れてしまうどこかの国では、こういった
遊びをベースにしたスポーツは根付かなくマニアックなものになってしまう。

プロラグビーもサッカー以上にスピードや技術が凄くて、激しい。
日本のひ弱なラグビーを見せられているから、日本代表ではこういった
チームには絶対歯が立たないなって感じで観ていた。
なんせ、ルールが違ってスクラムなんぞ組まないでどんどんプレーが進む。
トライなんか、本当に誰か死ぬんじゃないかと思うような激しさの中から
生まれる。観ていて、本当に興奮してしまった。

アメリカでもそうなのだろうけど、プロスポーツが成り立っている背景に
観客がそういったスポーツの楽しさを知っていて、プロの技術に憧れ
それらに対して尊敬がある。
それだから、凡プレーに対しては実に厳しい批判が出るという反面もある。

イギリスへ来てみると、プロサッカー観戦はクラブの会員が優先で、
そういう人が流す券も、高くて観戦は半ば諦めている。
アーセナルの試合なんか1試合150ポンドも出さないとダフ屋から買えない。
僕はそうまでして観たいと思わないからいいけどね。

それより、日本に帰ったら絶対観られないプロラグビーの方が観てみたいな。
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