徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

白山のライチョウ

2023-07-31 22:31:52 | Weblog
 岳人の2023年6月号の岳人の特集が「ライチョウの棲む山」でした。
 学生時代に北アルプスのライチョウ調査に参加した経験がある私はライチョウには以前ほどではありませんが関心があります。
 ですから面白いな~と思い記事を読んでいたところ白山のライチョウのことが書かれていました。
 白山信仰の関係で修験者が白山に登っていたことからライチョウの記述が多いが今は生息していないことが書かれていました。
 若いころの私は高山帯に行ったらライチョウを見たい!という思いが強くライチョウのいない白山には関心がありませんでした。
 ですがブログを始めて間もない頃、白山にライチョウが70年ぶりに観察されたという記事を目にし、えっ白山にライチョウ?これは見に行かなければ!ということで白山に行ってから、白山の魅力を知り定期的に行くようになりライチョウ以外の魅力を感じるようになっています。
 そんなこともあり白山のライチョウのことはすっかり忘れていましたので岳人の記事を見て、かつての記憶が蘇ったので「白山 ライチョウ」でネット検索してみたら石川県白山自然保護センターの報告書⇒白山のライチョウの歴史を見つけました。
 そこには白山のライチョウの歴史と2009年に70年ぶりに発見され2016年まで継続観察した記録が書かれていました。
 残念ながらメス一羽だけであったので生息区域の回復に至りませんでしたが興味深い内容でした。
 この記事で興味深いのはライチョウも分散行動があるということ、こういった事例は中央アルプスでも見られ、それがきっかけで数年前から中央アルプスのライチョウの生息復活を目指したプロジェクトが行われ、岳人でも活動内容が紹介されていました。
 このプロジェクトが成功したら白山でも行われるのではないだろうか?期待をしているところです。
 白山自然保護センターの報告書にもありますがライチョウの生息に適した面積が少ないことが地域個体群の絶滅につながったのではないか?ということでした。
 生態学を少々齧った私でも生息域の連続性の重要性は知識としてあるので、恐らく白山でライチョウがいなくなった理由は生息可能な区域の狭さと思いますが、学生時代にライチョウ調査に参加してライチョウの生息に適した環境とは、どのようなところかという知識は少なからずあるつもりでいます。
 そういった視点で白山をみてみると、今でもライチョウが生息する御嶽山より生息に適している環境は広いと思うのです。
 そう考えると白山でライチョウがいなくなってしまったことが残念でなりません。(管理人)

こんなところをライチョウは好みます。









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