徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

トチバニンジン

2012-07-06 20:11:38 | Weblog
 先日、終わりかけのトチバニンジンの花を見かけました。
 数は多くないですが下呂市内では割と普通に観察ができる多年草です。
 そんなトチバニンジンの掌状複葉の花を見ていてトチノキの葉に似ているニンジンという意味です。
 トチノキの葉と比較してみるとどうなるのだろう?ということをふっと思い写真を並べてみてやろう!と思い立ちました。
 実際に似ているかと言われると確かに掌状複葉であることが同じなだけじゃない?なんて思ったりします。
 でも、やっぱり似ているかな?と思ったりまします。
 ココは見た人の感性ということで・・・

トチノキの花

トチバニンジン


 さて、個人的にはトチバニンジンというより別名で呼ばれるチクセツニンジンが標準和名になったらいいのに!と思います。
 何故かというと根茎の髭根をとってから湯通したものを乾燥させた物が解熱、鎮咳、去痰、健胃薬に効果のある生薬となり生薬名が竹節人参となります。
 竹節人参の名の由来、根茎が節くれ立った様が竹の節のようだからということです。
 今では生薬として利用されることは希となっていますが生薬利用される部分の形状がもとになった名のほうが標準和名にふさわしいのでは!と思ってしまうからです。
 まぁ、私のようなブログで小さな声をあげたところで標準和名が変わるわけではありませんが私が森の案内をするときトチバニンジンが出現した時はチクセツニンジンと話をしてから図鑑をみると・・・とフォローして説明を終えます。
 こんなことを考えながらトチバニンジンをみています。
 さて私の住む下呂市でも生薬利用されていたことが斐太後風土記から読み取ることができ益田郡下原郷和佐村(現在の下呂市和佐)の産品の欄に竹節人参と書かれています。
 江戸末期から明治初頭にかけての和佐村の重要な産品となっていたことがわかります。
 産品としては和佐村だけですが飛騨地方の薬種として利用されていた植物なのです。
 さて、トチバニンジンの朱色の果実を観察する機会があるとまた違った視点でブログに書くかもしれません!

                 トチバニンジンの根茎(竹節人参)
                 

                 トチバニンジンの果実
                 




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