徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

黄砂

2021-03-16 08:08:00 | Weblog

 桜の開花の便りが届くが、家の庭から浅間山を眺めると、例年より雪に覆われているようだ。東京では気温が上がっても、嬬恋では予報ほど上がらない。大陸から吹き付ける風のせいだろうか。

 中国では黄砂が北京などを襲っている。最初の海外研修が中国で、当時の北京はスモッグに覆われ、太陽が朱色に見えた。夜、街に出ると車のライトに排気ガスが揺らめき、思わず息を止めたくなった。映像を見てそのことを思い出した。

 経済が急成長する時代には、沈みが必ず生まれるのだが、日本の経済成長期も同様だった。工場がしのぎを削った川崎市などは常にスモッグに煙っていた。当時は、それを誰もが不思議と思わない時代だった。

 戦後の混乱が落着き、働けば生活が豊かになることを知り、誰もが懸命に働いた。集団就職という言葉が流行ったが、中学を終えると田舎から都会に職を得て、多くの若者が懸命に働き、結婚し、子供を育て家を建てた。

 最近、アクティブシニアという言葉を耳にするが、豊かさの中で育った世代だろう。チョッと羨ましい気になる。

 ミャンマー編 ヤンゴンに戒厳令が敷かれたようだ。ヤンゴン中心街 平成26年2月13日撮影