ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

1時間では足りなかった医療経営情報誌のインタビュー

2010年05月18日 | 日記
地元で鋭気を養って体調をとりもどし、本日の朝はメディカルチェックを受けてきたのですが、今週も単身赴任で頑張るつもりです。

まず、今日はJapan Medicineという医療経営者を対象とした業界情報誌(新聞形式で週3回発行)のインタビューを受けました。

インタビュアーの興味は、やはり事業仕分けですべての事業を廃止とされた国立大学・財務経営センターの今後のことでした。特に、医療経営者を対象とした業界紙であるので、大学病院の経営とその支援ということが話題の中心となりました。

例によって私のブログも目を通しておられたので、インタビューは比較的スムース。しかし、1時間の予定時間があっという間に過ぎてしまい、インタビュアーはまだまだ聞きたいことがあるのだが、という感じで予定の時間を過ぎても足りない状況で終わってしまいました。

まず、基本的な考え方として、地域の成長や医療確保にかけがえのない役割を果たしている国立大学および附属病院の経営の危機的状況を解決するためには、その経営支援の仕組みを作ることは、政策の優先順位として上位に値するということ。

そして、そのために、このセンターの組織の廃止ありき、あるいは組織防衛ありきという議論ではなく、国立大学および附属病院の経営支援を、最も少ない税金の投入で、また、最も少ない国債の発行額で効率的・効果的に実施するためには、どのような業務をどのような組織形態で行うのが最も良いか、という観点で議論するべきであること。

そして、融資・交付機能、分析・研究機能、助言・提言機能の3つを有機的・一体的に機能させることのできる第三者組織が、最も効率的で効果的な経営支援を実施できるということをお話ししました。

さて、明日はいよいよ朝ズバのインタビューの日ですね。たぶん、テレビでは短時間の放映になると思いますが、今日1時間でも足りなかったインタビューの豊富な内容を、果たして誤解を招かないように短時間でお話できるかどうかが、ポイントになるのではないかと思っています。


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1 コメント

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地方メディア (しみず)
2010-05-19 06:25:00
豊田先生、短時間でも地元でほっとされる時間をもたれたとのこと。こちらもほっとします。私たちの活動がYahooのニュースに紹介されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100517-00000052-minkei-l24
その他のいくつかの新聞にも載りました。大新聞の共通面ではなくローカル面ですが、それがよいと考えています。先生のお話は、大新聞の共通面に載る必要がありますが、同時に、もっともっと地方のメディア(大小様々な新聞、テレビ、ケーブルテレビ、行政広報などなど)に紹介される必要があります。「何をやってるんや、三重のメディアさん!」という気持ちです。日本全体の問題であると同時に、地方の大問題なのですから。
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