★主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。
■O:今日のコラム
初代教会の聖徒達の最も大きな慰めと希望は主イエス・キリストの再臨でした。私達は再臨に対して二つの重要な信仰の姿勢を持つ必要があります。
一つは、たとえ明日再臨が起こるとしても、今日任せられた事を忠実に行うという信仰です。パウロも再臨の啓示をテサロニケの人々に分かち合いながらも、「落ち着いた生活をすることを志し、自分の仕事に身を入れ、自分の手で働きなさい。」(1テサロニケ4:11)と言っています。マルティン・ルターは「明日、主が戻って来られるとしても、私は今日リンゴの苗を植える」と言う言葉を残しています。私達は絶えず再臨に対する信仰を持ちながらも、主にあって10年後、20年後の計画を持ち、毎日任せられた事を忠実に行なっていく必要があるのです。
そして、もう一つの重要な信仰の姿勢が「今日、再臨が起こるかもしれない。」という緊急性を伴って日々準備をする信仰を持つ事です。初代教会の聖徒達は、この姿勢を持って福音を宣べ伝え、聖さを保っていました。
彼らが福音を伝えた目的は教会を大きくメガチャーチにする教会成長の為ではなく、「すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。」という主イエスの命令を受け、そして地の果てまで福音が届く時、主イエスが再び戻って来られる。という再臨に対する信仰を持って福音を宣べ伝えたのでした。
ローマ書15章でパウロがイスパニア(現在のスペイン)まで福音を宣べ伝えに行く事を計画していると記されています。なぜパウロは当時の世界の中心だったローマに福音が届くだけでは満足出来なかったのでしょうか?それはイスパニアは当時の地図で地の果てと呼ばれる地でした。パウロの切なる願いは、主イエスの再臨の時を早める為に地の果てまで福音を届けたい。というものだったのでしょう。
初代教会の聖徒達が福音を宣べ伝えてから現在まで約2000年が経ち、現在はあらゆる言語への聖書翻訳もどんどんと進み、またインターネットやメディアを通しても急速に全世界に福音が宣べ伝えられています。今は、まさに切迫した再臨を待つ時だと言うことが出来ます。主イエスは必ず戻って来られます。それがいつかは誰にも分かりません。今日か明日か、数年後か数十年後か・・・。私達は再臨の時期について論争するのではなく、パウロはこの再臨の言葉をもって「互いに慰め合いなさい。」と言っています。
全ての悪が裁かれ、真実な神の義が顕される時。苦しみと悲しみは消え去り、私達の目から涙が拭われ、信仰の忍耐に対する報いがもたらされる時。主イエスの再臨の時に、全ての完成がもたらされます。私達はこの恵みに満ちたゴールを日々見続けて、信仰の目をしっかりと覚まして、日々、御霊によって聖くされる事を追い求め、再臨のことばをもって互いに励まし合いましょう。
■A:考えてみよう
1テサロニケ4章を朗読し、再臨に対して準備する信仰を育みましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
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