しかし真のクリスチャンは、この世では苦難に耐えて、来るべき世での報いを期待する。旧約の約束は繁栄であったが、新約の約束は苦難である。
キリストの次のみことばを覚えよ。「わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを取り除き、実を結ぶものはみな、もっと多く実を結ぶために、刈り込みをなさいます。」あなたが実を結ぶことを願うならば、苦難に耐えなければならない。あなたは「ああ、たまらない」と言う。しかしこの患難こそ、尊い実をもたらす。患難を受けるクリスチャンは、患難に会って喜ぶことを学ばなければならない。患難の多い時には、キリスト・イエスによる慰めも豊かだからである。
神の子どもであるならば、あなたにとってむちは避けられないことを覚えて、心を安んじなさい。すべての金の延べ棒は、いつかは火の中を通らなければならない。恐れてはいけない。むしろ、そのような実りの時があなたのために備えられていることを喜べ。その時あなたは、地上を離れて天国に入るにかなう者とされるからである。あなたは現在に対する執着から救われ、やがて示される永遠のものを熱望する者とされるであろう。現在、利得を離れて神に仕えていると感じるなら、来る世の無限の報酬を喜ぶことになろう。