レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

私設文化大使?

2012-09-26 05:00:00 | 日記
アイスランドに在住する日本人の方は、大人だけを数えるならば70-80人程度ではないかと思います。このうち大使館のスタッフや留学生などの期限付き滞在者を除かせていただくと、60人くらいが「定住者」ということになるでしょう。

在住邦人の数が少ないのに比して、「日本」とか「日本文化」に対してのアイスランド人の関心というものはかなり大きいものがあります。大学や幾つかの高校、または民間のカルチャー・センターでも日本語が教えられていますし、恒例のインターナショナル・フェスティバルにも声がかかります。日本映画週間などもあります。

で、何か催しのある時には幾人かの在住日本人がお手伝いに駆り出されたりするわけです。もちろん、義務ではありませんし、ボランティアの活動ですから、そういうことが嫌いな人やゆとりのない人は参加しません。逆にそういう催しごとが好きな人や、私のように子育てが一段落?してヒマが多い人間は恒常的に参加するようになります。

誤解の無いように言っておきますが、小さな子供さんのいるお母さんたちも良く参加されています。これはそのような催しを通じて、お子さんたちが日本の文化に接してもらおうとしていること、イベントが自然と明るく楽しくなるために、子供たちの参加が喜ばれるものであること等が理由にあると思います。

と、いうわけでここには「私設文化大使」と呼ばれるべき人がゴロゴロいます。私自身も日本文化に関する活動に関わることが多いのですが、さすがに自分自身に「大使」を冠せるのはおこがましいので、文化用務員とでも思って下さい。

今日もひとつささやかな用務員の仕事がありました。小学校の音楽の先生が電話をしてきて、子供たちのコーラスがジョン・レノンの「イマジン」を色々な国の言葉で歌う。ついては歌詞の中の二行だけを日本語に訳してもらえないか?ということです。

まあ、二行ならいいだとうと思い引き受けました。すぐにメイルでその二行が来たのですが、一番ラストの二行でした。

I hope someday you'll join us
And the world will live as one

オー!決めの二行が日本語か!と多少感激し、取りあえず出来合いはないかとネットで検索したのですが、子供たちが-しかも日本人でない-簡単に歌えるような訳は見つかりませんでした。

じゃあ、訳そう。ジョン・レノンの信奉者だったら畏れ多いことなのでしょうが、そうでもない私は気楽に訳してしまいました。レノン・ファンの皆さんすみません。

いつか君もおいでよ
世界をひとつにしよう

私も詩は好きなので、細かいことが気になることもあります。最後はジョンの真意は「世界はひとつになる」のニュサンスで「ひとつにする」ものではないと思うのですが、そこが語数との関係で難しいところですね。「世界はひとつになる」の方がいいと思うのですが、そうすると「君もおいでよ」との繋がりが見えにくくなってしいますから。スミマセン、これで妥協して下さい。

とにかく文化用務員にはこのようなちっちゃな仕事がよく来ます。それもまたGaman(ガーマン:楽しいとか面白い、の意味です。我慢じゃなくて)。
(^_-)☆

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