レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

意外な「Gun」 社会、アイスランド?

2013-01-23 05:00:00 | 日記
ソリの月に食べる伝統的?料理について書くつもりでしたが、ソリは二十五日に始まりますので、一回「待ち」にします。

話しは全く変わって「ガン」、銃についてです。

クリスマス前のあのアメリカのコネチカットの町の悲しい惨劇以来、アメリカでは銃規制の法律について盛んな議論が交わされているようですね。そのことについてはこちらのメディアでも扱われているのですが、それに関連してアイスランドでは「ガン」の存在はどうなっているのか?という記事が先日の新聞に出ていました。

ちょっと意外なのですが大人の16,2%が銃を所有しているというのです。男女別で見ると成人男性の25,3%、成人女性の7,3%が銃の所有者だそうです。

居住地区別で見ると、レイキャビクの首都圏では15,5%、田舎の地方では17,8%とのことです。

年齢別で見ると50歳以上の18,5%、18歳から49歳では14,3%なんだそうです。

ひらたく言ってしまえば、「田舎に住んでいるおじいさん」の指数が上がるほど銃の所用率も上がる、と言うことになりますね。それにしても男女の差はかなり大きい気がしますが。

ついでに、支持政党別の銃の所有率も計算されていて、「進歩党」という名前の保守等(田舎基盤)がトップで31%、ついで万年与党だった「独立党」が23,4%、現与党の「社民党」と「緑の党」は共に19%程度です。つまり「ガン規制」をするなら今のうち、と言うことになりましょうか?

ただ、ここでいう「銃」と言うのは、もちろん小銃ではなくて猟銃のことになります。小銃の所有は禁止されていますし、スタンガンもダメです。一度、日本の青年がそうとは知らずに入国してしまい、後から発見されて罰金プラス没収という憂き目に会っていました。

もうちょっと加えると、日本でなら通信販売やそれなりの店で買える、簡易警棒なども禁止されています。水鉄砲は大丈夫です。

こちらの田舎では鳥の猟を趣味でしている人は結構いるようですし、ミンク猟も猟銃で行われることがあるはずです。ミンクというのは実は大変な害獣?で、羊等の酪農をしている人たちにとっては大敵です。

以前、短い期間だけ田舎に住んでいた時に、隣りの家で(それでも歩いて10分)取ったミンクの始末をする小屋があったのですが(どういう「始末」だったかよく知りませんでしたが)、とにかく臭いぞ、と言っていました。匂いが付いたら取れないんだそうです。皮剥ぎだったのかなあ...?

話しが脱線しました。ともかくそういうことで一昔前までは猟そのものが生活の身近にあったのでしょうね。

では、その猟銃を使った犯罪はどうかというと、強盗などで使われる(実際に発砲される事件は少ないと思いますが)ことはあるようです。ただ、そんなに頻繁にではないように思われます。やはりちいちゃな社会なのですぐにメンが割れてしまう、ということもあるのかもしれません。

日本でも最近は発砲事件がかなりあるようですね。日本の場合はまだそれでも発砲事件は「そういう」世界の方々の間同士のことのようですが、一般の人の日常生活までおびやかされることがあると聞いています。怖いですね。

ところで、昔から思っている疑問なのですが、どうして日本のおまわりさんは短銃を持っているのでしょうか?去年、神奈川で突進して来るイノシシに向かって巡査が発砲したことさえニュースになっていましたから、それほど必要性はないように思えるのですが。そんなことないのかな...?
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