九月になりました。もうラジオから竹内まりあさんの「September」は流れないのでしょうか?相当古い話しですね、スミマセン。(^-^;
ヨーロッパやアメリカを始めとする多くの国々で一般的であるように、アイスランドでも新年度は九月より始まります。仕事一般もそうですし学校も同じです。もう少し正確に言うと、小中学校などはすでに八月の二十日あたりから始まっています。夏休みモードからしぶしぶ学業・就業モードに切り替えなくてはならないのは子供も大人も同じです。それがそう簡単には切り替わってくれないのも子供も大人も同じでしょう。
そういう新年度の頭の諸々を書こうと思っていたのですが、今回はやはり前回の続きで火山活動の話しになってしまいます。
まずは火山です。前回相当なアラートモードにある、ということをお伝えしました。ずいぶん来るか来ないかの状態が続いたのですが、こちらの時間で先週の金曜日の深夜からついに噴火が始まりました。
噴火といってもひとつの火山が大爆発という画ではなく、縦に裂けた地表の割れ目から溶岩がちらちら覗いている、という感じです。それほどものすごい噴煙も出ていませんでした。
場所はヴァトナヨクトゥル氷河から北へ外れたホールフロインという原野です。フロインHraunというのは「溶岩」のことですので、もともと溶岩地帯である場所です。確かにいくつもの火山に囲まれてるし。
火山活動による地震は一番始めには氷河の北西部にあるバウルザーブンガというところで始まったのですが、それから一週間をかけて震源は北に向けて徐々に移動して行ったことははっきりとニュースの地図上でも説明されていました。
噴火が氷河をはずれてくれたおかげで、あれほど心配された洪水は今のところ回避できているようです。
で、金曜日の噴火はあれだけ警戒されていた割りには小規模で、しかも氷河をはずれたこともあって、専門家でない一般の我々はその夜には「もう終わったかー」感がありました。
ところがニュースでの専門家の話しでは「バウルザーブンガ地帯の火山活動は以前活発に続いている。いつそちらが噴火しても不思議はない」と楽観ムードに釘を刺しました。
さすがに専門家。(ちなみに専門家の中にはとてもチャーミングな妙齢の女性もいます。どういうきっかけで地質学者になったのか訊いてみたいです)土曜日には引き続き700回の地震が計測され、さらに土曜の晩から日曜の朝にかけては1200回の地震があったとのこと。そして一時は「このまま終息か?」と思われたホールフロインでの噴火は、日曜日に再び薪をくべたかのように勢いを取り返してしまいました。
写真で見る分にはきれいな烈状噴火と溶岩
Myndin er ur RUV.is Eftir Armann Hoskuldsson(Institute of Earth Sciences)
今回は溶岩そのものも激しく吹き上げていますし、噴煙も70メートルくらいまで届くこともあるようです。
日曜日正午あたり(アイスランド時間)の噴火の様子はこちら
*リンク先画面の下方に動画があります。
ニュースによりますと火山灰はかなり広範な地域に降っているようで、2010年の時のエイヤフャトゥラ山の火山灰に比べれば大したものではないものの、酪農家等への被害が心配されています。
酪農家の皆さんですが、ここ数年は本当に踏んだり蹴ったりの厳しい現実でしょう。前回の火山灰。加えて冬には大雪(特に北部と東部)で羊に被害が出たり、夏は連続冷夏で日照時間が少なく牧草が成長してくれず、冬用の干し草が不足し輸入しなければならないようなのです。
金曜日の噴火当初は、航空機の飛行に関してもアラートが最大に上がったのですが、その後下げられていますし、今現在(日曜日の夕)ではフライトに大きな影響が出ている、というニュースは伝わってきていません。
火山の溶岩が列に並んで見え隠れするビデオは、特に夜間のものはきれいなのですが、実際に噴火が与える様々な方面への影響を考えると、ぜひともこれ以上激しくならずに終息して欲しいものです。
旅行予定の方がありましたら、ぜひ英語ニュースで引き続き情報をアップデートしてくださいね。
国営放送の英語での火山情報はこちら
最後にひと言です。
このブログ、先の8月26日で三年目に突入しました。マイナーなブログなので、存続は皆さんが読んでくれることにかかっています。ヨロシクです。(*^^*)
*都合によりしばらくの間、週に一回のブログ更新になります。m(_ _)m
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
ヨーロッパやアメリカを始めとする多くの国々で一般的であるように、アイスランドでも新年度は九月より始まります。仕事一般もそうですし学校も同じです。もう少し正確に言うと、小中学校などはすでに八月の二十日あたりから始まっています。夏休みモードからしぶしぶ学業・就業モードに切り替えなくてはならないのは子供も大人も同じです。それがそう簡単には切り替わってくれないのも子供も大人も同じでしょう。
そういう新年度の頭の諸々を書こうと思っていたのですが、今回はやはり前回の続きで火山活動の話しになってしまいます。
まずは火山です。前回相当なアラートモードにある、ということをお伝えしました。ずいぶん来るか来ないかの状態が続いたのですが、こちらの時間で先週の金曜日の深夜からついに噴火が始まりました。
噴火といってもひとつの火山が大爆発という画ではなく、縦に裂けた地表の割れ目から溶岩がちらちら覗いている、という感じです。それほどものすごい噴煙も出ていませんでした。
場所はヴァトナヨクトゥル氷河から北へ外れたホールフロインという原野です。フロインHraunというのは「溶岩」のことですので、もともと溶岩地帯である場所です。確かにいくつもの火山に囲まれてるし。
火山活動による地震は一番始めには氷河の北西部にあるバウルザーブンガというところで始まったのですが、それから一週間をかけて震源は北に向けて徐々に移動して行ったことははっきりとニュースの地図上でも説明されていました。
噴火が氷河をはずれてくれたおかげで、あれほど心配された洪水は今のところ回避できているようです。
で、金曜日の噴火はあれだけ警戒されていた割りには小規模で、しかも氷河をはずれたこともあって、専門家でない一般の我々はその夜には「もう終わったかー」感がありました。
ところがニュースでの専門家の話しでは「バウルザーブンガ地帯の火山活動は以前活発に続いている。いつそちらが噴火しても不思議はない」と楽観ムードに釘を刺しました。
さすがに専門家。(ちなみに専門家の中にはとてもチャーミングな妙齢の女性もいます。どういうきっかけで地質学者になったのか訊いてみたいです)土曜日には引き続き700回の地震が計測され、さらに土曜の晩から日曜の朝にかけては1200回の地震があったとのこと。そして一時は「このまま終息か?」と思われたホールフロインでの噴火は、日曜日に再び薪をくべたかのように勢いを取り返してしまいました。
写真で見る分にはきれいな烈状噴火と溶岩
Myndin er ur RUV.is Eftir Armann Hoskuldsson(Institute of Earth Sciences)
今回は溶岩そのものも激しく吹き上げていますし、噴煙も70メートルくらいまで届くこともあるようです。
日曜日正午あたり(アイスランド時間)の噴火の様子はこちら
*リンク先画面の下方に動画があります。
ニュースによりますと火山灰はかなり広範な地域に降っているようで、2010年の時のエイヤフャトゥラ山の火山灰に比べれば大したものではないものの、酪農家等への被害が心配されています。
酪農家の皆さんですが、ここ数年は本当に踏んだり蹴ったりの厳しい現実でしょう。前回の火山灰。加えて冬には大雪(特に北部と東部)で羊に被害が出たり、夏は連続冷夏で日照時間が少なく牧草が成長してくれず、冬用の干し草が不足し輸入しなければならないようなのです。
金曜日の噴火当初は、航空機の飛行に関してもアラートが最大に上がったのですが、その後下げられていますし、今現在(日曜日の夕)ではフライトに大きな影響が出ている、というニュースは伝わってきていません。
火山の溶岩が列に並んで見え隠れするビデオは、特に夜間のものはきれいなのですが、実際に噴火が与える様々な方面への影響を考えると、ぜひともこれ以上激しくならずに終息して欲しいものです。
旅行予定の方がありましたら、ぜひ英語ニュースで引き続き情報をアップデートしてくださいね。
国営放送の英語での火山情報はこちら
最後にひと言です。
このブログ、先の8月26日で三年目に突入しました。マイナーなブログなので、存続は皆さんが読んでくれることにかかっています。ヨロシクです。(*^^*)
*都合によりしばらくの間、週に一回のブログ更新になります。m(_ _)m
応援します、若い力。Meet Iceland
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