Gledilega paska! グレージィレーガ パウスカ!
英語のHappy Easter!のような意味ですが、今日の日曜日は復活祭で、アイスランドではこの挨拶が飛び交います。
先週は「聖週間」で木曜と金曜が祭日(キリストの十字架刑を偲ぶ日なので「祝日」というのは合わないと思います)でお休み。今日の日曜は復活主日でもちろん祭日。ついでに明日の月曜日が「パウスカ二日目」という祝日。
聖週間についてはこちらも
タマゴ、ヒヨコ、黄色いラッパスイセンラッパスイセンはパウスカのシンボル
-Myndin er ur gottimatinn.is-
さて、ですが今日のトピックはパウスカではありません。明石書店から最近出版された「アイスランド·グリーランド·北極を知るための65章」という新刊本を今日はご紹介します。
明石書店ではこれまでも「エリア·スタディーズ」というシリーズで「どこどこを知るためのXX章」という書をすでに141巻世に出しています。私個人は一冊も読んだことがありません。悪しからず。(^-^;
やっぱりアイスランドとかグリーンランドは142巻になるのを待たなければいけないのかあ、という気持ちも正直ありますね。他の場所は訪ね尽くして、他にはもう行くべきところがない?のでしょうね。トホッ...
この本ですが、タイトルが示す通り65の章立てでアイスランド·グリーランド·北極について紹介をする内容です。しかし、ガイドブックではありません。学術書とまではいかないでしょうが、学術書になる得るだけの内容を、普通にスラスラ読めるくらいの文に平易化したような感じです。
アイスランド、グリーンランド、北極という地理的な区分が横軸とすると、縦軸は「地理、歴史」「政治、経済、社会」「生活、文化」「言語、文学」の五つの区分になっています。これらのテーマに沿って、みっつの国と地域を考察していくわけです。
ざっと数えてみたのですが、北極に関わる章が9、グリーンランドに関わる章が16、アイスランドに関わるものが残りの章で40になります。ちなみにアイスランドとグリーンランドは隣同士なのだから、普段から年中行ったり来たりしているんだろう、と思われる方がありましたら、それは違います。
確かにグリーンランドまでは、レイキャビクの空港から二時間で行けると思いますが、私はまだ行ったことがありません。北極も行ったことはありません。行く予定もありません。寒いのは嫌なのです。
というような装丁の新刊本
章が六十五もあるのですが、執筆者も四十一人と大人数です。平均して半数くらいの人がふたつの章を担当していることになりましょうか?
執筆者の中には私も懇意にしてもらっている、アイスランド大学の日本語科の先生の溝口さんや永井さん、また赤十字ボラをかれこれ十年くらい一緒にしてきた、本職は栄養学者のグビューズルンさんらも入っています。
私自身も「移民事情」と「国民教会」のふたつの章を担当したのですが、これにはアイスランド的な前史があります。編集者三人の中のひとり、立教大学准教授の小澤先生は以前デンマークに留学していました。その際に夏休みを利用してアイスランドにも足を伸ばして勉強されていました。
その時期に共通の知人の紹介で我が古アパートへも足を運んでいただき、一献傾けたことがるのです。もう十年以上前のことですが、その頃は東大の大学院の研究生だったと記憶していますが、「東大」のタイトルが私のアパートの門をくぐったのはそれが最初で最後ではないかと思います。
編集者として、四十一人という大執筆者グループの指揮を取るのは、小澤先生には難儀なことだったのではないかと想像します。 それぞれに自前のタッチというか、語り口がありますので、下手をするとバラバラな原稿の寄せ集めになってしまうでしょうから。小澤先生、お疲れ様でした。
手元に届いたばかりで、まだきちんと読んではいないのですが、網羅的で、かつ読みやすいことは見て取れます。コンパクトながら多彩な情報源であることは間違いなさそうです。
ちなみに価格は2000円です。巻末にはかなり詳細な参考文献一覧も添えられていますので、これも好事家の方がさらに知識を深めたい時には役立つことでしょう。
この本だけでももちろん有用ですが、さらに旅行用のガイドブックと「併せて」読めば非常に得るところが多いのではないかと思います。旅行者の方、またはアイスランドに関心のある方には是非一読されることをお勧めいたします。
それでは最後にあらためましてGledilega paska!!
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
英語のHappy Easter!のような意味ですが、今日の日曜日は復活祭で、アイスランドではこの挨拶が飛び交います。
先週は「聖週間」で木曜と金曜が祭日(キリストの十字架刑を偲ぶ日なので「祝日」というのは合わないと思います)でお休み。今日の日曜は復活主日でもちろん祭日。ついでに明日の月曜日が「パウスカ二日目」という祝日。
聖週間についてはこちらも
タマゴ、ヒヨコ、黄色いラッパスイセンラッパスイセンはパウスカのシンボル
-Myndin er ur gottimatinn.is-
さて、ですが今日のトピックはパウスカではありません。明石書店から最近出版された「アイスランド·グリーランド·北極を知るための65章」という新刊本を今日はご紹介します。
明石書店ではこれまでも「エリア·スタディーズ」というシリーズで「どこどこを知るためのXX章」という書をすでに141巻世に出しています。私個人は一冊も読んだことがありません。悪しからず。(^-^;
やっぱりアイスランドとかグリーンランドは142巻になるのを待たなければいけないのかあ、という気持ちも正直ありますね。他の場所は訪ね尽くして、他にはもう行くべきところがない?のでしょうね。トホッ...
この本ですが、タイトルが示す通り65の章立てでアイスランド·グリーランド·北極について紹介をする内容です。しかし、ガイドブックではありません。学術書とまではいかないでしょうが、学術書になる得るだけの内容を、普通にスラスラ読めるくらいの文に平易化したような感じです。
アイスランド、グリーンランド、北極という地理的な区分が横軸とすると、縦軸は「地理、歴史」「政治、経済、社会」「生活、文化」「言語、文学」の五つの区分になっています。これらのテーマに沿って、みっつの国と地域を考察していくわけです。
ざっと数えてみたのですが、北極に関わる章が9、グリーンランドに関わる章が16、アイスランドに関わるものが残りの章で40になります。ちなみにアイスランドとグリーンランドは隣同士なのだから、普段から年中行ったり来たりしているんだろう、と思われる方がありましたら、それは違います。
確かにグリーンランドまでは、レイキャビクの空港から二時間で行けると思いますが、私はまだ行ったことがありません。北極も行ったことはありません。行く予定もありません。寒いのは嫌なのです。
というような装丁の新刊本
章が六十五もあるのですが、執筆者も四十一人と大人数です。平均して半数くらいの人がふたつの章を担当していることになりましょうか?
執筆者の中には私も懇意にしてもらっている、アイスランド大学の日本語科の先生の溝口さんや永井さん、また赤十字ボラをかれこれ十年くらい一緒にしてきた、本職は栄養学者のグビューズルンさんらも入っています。
私自身も「移民事情」と「国民教会」のふたつの章を担当したのですが、これにはアイスランド的な前史があります。編集者三人の中のひとり、立教大学准教授の小澤先生は以前デンマークに留学していました。その際に夏休みを利用してアイスランドにも足を伸ばして勉強されていました。
その時期に共通の知人の紹介で我が古アパートへも足を運んでいただき、一献傾けたことがるのです。もう十年以上前のことですが、その頃は東大の大学院の研究生だったと記憶していますが、「東大」のタイトルが私のアパートの門をくぐったのはそれが最初で最後ではないかと思います。
編集者として、四十一人という大執筆者グループの指揮を取るのは、小澤先生には難儀なことだったのではないかと想像します。 それぞれに自前のタッチというか、語り口がありますので、下手をするとバラバラな原稿の寄せ集めになってしまうでしょうから。小澤先生、お疲れ様でした。
手元に届いたばかりで、まだきちんと読んではいないのですが、網羅的で、かつ読みやすいことは見て取れます。コンパクトながら多彩な情報源であることは間違いなさそうです。
ちなみに価格は2000円です。巻末にはかなり詳細な参考文献一覧も添えられていますので、これも好事家の方がさらに知識を深めたい時には役立つことでしょう。
この本だけでももちろん有用ですが、さらに旅行用のガイドブックと「併せて」読めば非常に得るところが多いのではないかと思います。旅行者の方、またはアイスランドに関心のある方には是非一読されることをお勧めいたします。
それでは最後にあらためましてGledilega paska!!
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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