今回はアイスランドの離婚事情です。前にも関連することを書いたことがありますが、今回は二週間ほど前の新聞に載っていたリサーチの結果からご紹介してみます。
リサーチをしたのはエッタ・ハンネスドティールさんという心理学者の女性です。この方、他の心理学者と共にクリニックを開設しているようですが、特に「夫婦−ペア療法」の専門家だそうです。
結婚しないで一緒に住む「届け出同棲」が非常に一般化しているこの国では、「夫婦とペア」と併記する必要があります。ちなみにここでいう「離婚」も結婚していて離婚するものだけでなく、届け出同棲を解消するものも含まれますのでご承知置きください。「離婚−解消」というのは面倒臭いですからね。「破局」でいいか?でも破局はちょっと残念すぎる気がします。(^-^;
アイスランド語では離婚も同棲解消も同じ言葉でスキルナズルSkilnadurといいます。統計的にいいますと2006年から2010年までの五年間のスキルナズルの割合は37%になります。以前書いたことですが、日本の統計の離婚率というのは0,2%とかいわれることがありますが、これは離婚した人の数を総人口で割った「離婚人口率」でほとんど実際上の意味がありません。ある期間の
離婚数を同じ期間の結婚数で割ると、やはり三割台になったと記憶しています。
リサーチで指摘されていることで、まず面白いのは離婚をする際にリーダーシップを持つのは、つまり離婚を持ち出すのは、男性の場合が33,9%、女性の場合が65,3%となっていて、離婚の三件に二件は女性の側から、ということのようです。やっぱり、オンナが強いからなあ、ここでは。日本も同じか?
さてリサーチの主眼点は離婚の理由について当事者がどのような意識を持っているかです。離婚の理由の第一位は「もはや(生活のいろいろな面で)同じ生き方をしていないようになった」(63,3%) これは日本でいう「性格の不一致」と同じといっていいでしょう。第二位は「愛情がなくなった」(51,2%)
エッタさんの話しではこのふたつは離婚に対しての「卵が先か鶏が先か」のようなもので、実際上は考察の主点にはならないとのこと。確かにそうですね。
第三位からが多少具体的になっていきます。「話をするのが難しくなった」(42,5%) これは気持ちが向き合っていないというだけではなく、すれ違いの生活で話しをする機会が無くなってしまった、というものも含まれるようです。
第四位が「生活上のプライオリティが食い違ってしまった」(38,7%) これもありふれてますが、現実的にとてもよくある問題です。
第五位は「飲酒またはクスリの問題」(35,5%) これは女性が理由としてあげる率が40%で20%の男性の二倍あります。ということは問題があるのが男性の場合の方が多いのでしょう。
アルコールはアイスランドの隠れた問題のひとつですが、最近ではマスコミに自分の過去としてアルコール問題を語る人もかなりあります。北欧で著名な作家のエイナル・マール・グビューズミュンドゥスソンさんなどもそのカミングアウトをして、私などはびっくりさせられました。
第六位は「精神的暴力」第七位「精神上の問題(病気など)」でどちらも30%前後。第八位が「浮気」(26,2%) これも女性が理由としてあげる率が38,5%で15,3%の男性の二倍あります。噂によるとアイスランドの男性の三分の一は浮気をしているそうですが、それにしては浮気はそんなに高位の理由にはなっていないようです。
第九位は「性生活の不一致」(24,6%) 第十位は「その他」で19,8%でした。
このリサーチは追跡調査も含まれていました。2005年から2006年にかけて離婚した人たちに、その後別の相手と一緒になったか、ひとりのままかの調査をし、現在の生活の満足度を尋ねたようです。
結論は、別の相手と一緒になった人の方が現在の生活の満足度が、ひとりでいるままの人の満足度よりかなり高いということ。さらに言うと、浮気などの裏切りで離婚した人は、再び他の誰かと一緒になることに抵抗を感じることが多いとのことです。
こうしてみると離婚の原因は日本のそれと大差はないように思えますね。アイスランド的ビックリはあまりありませんでした。
私は職業柄、夫婦の危機の話しを聞き相談に乗ることも多いのですが、私が頻繁にあると感じるのは、リサーチには出てきませんでしたが、「しゅうとめ」問題です。この場合は例外なくアイスランド人の夫のママが子供をコントロールしている、というパターン。結構いますよ、マザコン亭主。
ワタシ自身離婚経験者でいまだにひとり者ですが、離婚そのものは後悔していませんね。その後自分自身を取り戻したのは目に見える事実ですから。まあ、結婚生活は難しいものですよね。ひとりは楽です。独身、結婚、バツイチ、相手あり、どれをもある期間体験しましたが、ひとりが一番楽なのは確かです。
でも相手がいた方がいいけど。(*^^*)
まだまだ凄い。国営放送の火山の英語情報はこちら。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
リサーチをしたのはエッタ・ハンネスドティールさんという心理学者の女性です。この方、他の心理学者と共にクリニックを開設しているようですが、特に「夫婦−ペア療法」の専門家だそうです。
結婚しないで一緒に住む「届け出同棲」が非常に一般化しているこの国では、「夫婦とペア」と併記する必要があります。ちなみにここでいう「離婚」も結婚していて離婚するものだけでなく、届け出同棲を解消するものも含まれますのでご承知置きください。「離婚−解消」というのは面倒臭いですからね。「破局」でいいか?でも破局はちょっと残念すぎる気がします。(^-^;
アイスランド語では離婚も同棲解消も同じ言葉でスキルナズルSkilnadurといいます。統計的にいいますと2006年から2010年までの五年間のスキルナズルの割合は37%になります。以前書いたことですが、日本の統計の離婚率というのは0,2%とかいわれることがありますが、これは離婚した人の数を総人口で割った「離婚人口率」でほとんど実際上の意味がありません。ある期間の
離婚数を同じ期間の結婚数で割ると、やはり三割台になったと記憶しています。
リサーチで指摘されていることで、まず面白いのは離婚をする際にリーダーシップを持つのは、つまり離婚を持ち出すのは、男性の場合が33,9%、女性の場合が65,3%となっていて、離婚の三件に二件は女性の側から、ということのようです。やっぱり、オンナが強いからなあ、ここでは。日本も同じか?
さてリサーチの主眼点は離婚の理由について当事者がどのような意識を持っているかです。離婚の理由の第一位は「もはや(生活のいろいろな面で)同じ生き方をしていないようになった」(63,3%) これは日本でいう「性格の不一致」と同じといっていいでしょう。第二位は「愛情がなくなった」(51,2%)
エッタさんの話しではこのふたつは離婚に対しての「卵が先か鶏が先か」のようなもので、実際上は考察の主点にはならないとのこと。確かにそうですね。
第三位からが多少具体的になっていきます。「話をするのが難しくなった」(42,5%) これは気持ちが向き合っていないというだけではなく、すれ違いの生活で話しをする機会が無くなってしまった、というものも含まれるようです。
第四位が「生活上のプライオリティが食い違ってしまった」(38,7%) これもありふれてますが、現実的にとてもよくある問題です。
第五位は「飲酒またはクスリの問題」(35,5%) これは女性が理由としてあげる率が40%で20%の男性の二倍あります。ということは問題があるのが男性の場合の方が多いのでしょう。
アルコールはアイスランドの隠れた問題のひとつですが、最近ではマスコミに自分の過去としてアルコール問題を語る人もかなりあります。北欧で著名な作家のエイナル・マール・グビューズミュンドゥスソンさんなどもそのカミングアウトをして、私などはびっくりさせられました。
第六位は「精神的暴力」第七位「精神上の問題(病気など)」でどちらも30%前後。第八位が「浮気」(26,2%) これも女性が理由としてあげる率が38,5%で15,3%の男性の二倍あります。噂によるとアイスランドの男性の三分の一は浮気をしているそうですが、それにしては浮気はそんなに高位の理由にはなっていないようです。
第九位は「性生活の不一致」(24,6%) 第十位は「その他」で19,8%でした。
このリサーチは追跡調査も含まれていました。2005年から2006年にかけて離婚した人たちに、その後別の相手と一緒になったか、ひとりのままかの調査をし、現在の生活の満足度を尋ねたようです。
結論は、別の相手と一緒になった人の方が現在の生活の満足度が、ひとりでいるままの人の満足度よりかなり高いということ。さらに言うと、浮気などの裏切りで離婚した人は、再び他の誰かと一緒になることに抵抗を感じることが多いとのことです。
こうしてみると離婚の原因は日本のそれと大差はないように思えますね。アイスランド的ビックリはあまりありませんでした。
私は職業柄、夫婦の危機の話しを聞き相談に乗ることも多いのですが、私が頻繁にあると感じるのは、リサーチには出てきませんでしたが、「しゅうとめ」問題です。この場合は例外なくアイスランド人の夫のママが子供をコントロールしている、というパターン。結構いますよ、マザコン亭主。
ワタシ自身離婚経験者でいまだにひとり者ですが、離婚そのものは後悔していませんね。その後自分自身を取り戻したのは目に見える事実ですから。まあ、結婚生活は難しいものですよね。ひとりは楽です。独身、結婚、バツイチ、相手あり、どれをもある期間体験しましたが、ひとりが一番楽なのは確かです。
でも相手がいた方がいいけど。(*^^*)
まだまだ凄い。国営放送の火山の英語情報はこちら。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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アイスランド版姑問題、気になりますね!でも日本と違って、アイスランドの方は言いたい事をハッキリ言うようなイメージなので結構サバサバしているのでしょうか。
残念ながらサバサバはしていないように思えますね。何事にも表と裏があるようで... (*_*)
以前はヘルシンキに住んでいました。
秋から冬にかけて孤独にはならないのですか?
それにアイスランド語は世界で難しい言語だそうです。
ヘルシンキは猛烈に寒いのではありませんか?
それにフィンランド語ももっとも難しい言語のひとつに挙げられていますよね。
私の場合は「孤独」というよりは「ひとり身はつまらない」という感覚の方が強いです。(^-^;
私は生活費が貰えなくて女の武士道で耐え忍んだ
日本人妻です。結局、主人に蒸発されてしまいました。
北欧ってアル中多いですね。
ひとり身はつまらない同感です。
10年間、ひとり身で頑張っています。
いうか大学に通いたいのです。日本は教育費が高過ぎます。
それに流鏑馬も手伝っています。
ハンガリーにも流鏑馬があるらしいのですが、
昨年は某外国で開催したんです。
馬って素晴らしい生き物ですね。アイスランドの馬も素晴らしいと思います。
アイスランド=温泉・乗馬 ひとり身なら乗馬を!最高!
大変な経験をされたようですね。
それでもめげずに奮闘されているようで敬服です。
ここでは乗馬ツアーというのがあって、ある場所から別の場所まで数日かけて乗馬ツアーをするみたいです。(ワタシには縁のない世界ですが。(*^^*) )
しかし私の世界は大我であり、自然体で生きています。
簡単に言えばレントゲン写真を想像すると、美人も具美人
、貧富、老若男女の差ほど違いは無く。見苦しい骨の連鎖だけなのです。心は無限で未来の不安など今を大事に
生きていれば無明の闇は晴れます。平和の砦はは心の中に築かなければならない。
私は自由です。