五月中旬となり、レイキャビクにはまた暖かい日々が戻ってきました。この時期になると、夜も11時くらいになって夕焼けが見れるくらいで、明るい夏に入っています。
冬と夏では、色々と生活上の違いというか、生活条件に差があるのは当然のことでしょう。朝の目覚めの度合いなどは、冬と夏ではまったく違います。もちろん、冬の方が目覚めが悪く、夏の方がくっきりすっきり「オッハヨー!」となります。まあ、個人差はありましょうが。
もうひとつ、私がかなりの差を感じるのは車の運転です。凍てつく道路、雪の轍が深い通り、限られた視界、車外と車内の気温差等々の難点が並ぶ冬よりは、道路上に邪魔がなく、視野が広く感じる −それもほぼ一日中— 夏では、実際に運転の難易度が違うと思います。
夏はいいですね。適温と言えるまでの気温に達した青空のレイキャビクを、バカでかくないシティサイズのマツダCX−3AWDで走るのは、相当に良い気分なのです!
しかしです。夏の路上にも伏兵はいます。まあ、毎年のことですから存在の予想はできるのですが、正確に「いつ、どこ」という点がわからない分、思いがけない時に出合ってしまって「伏兵」になるわけです。
それは道路工事です。
降った雪の除雪作業、凍結防止のための塩や砂の散布、雪自体の溶解と再凍結という一連の出来事は、道路を外から内から傷つけます。
加えて、こちらでは冬期にはスパイクタイヤの使用が認められています。最近はオールシーズンタイヤに切り替える人も多いようですが、それでも一定の割合の市民はスパイクタイヤを使います。私もです。
レイキャビクの道路デコボコ事情はこちらも
これらの路面への仕打ちの結果、雪が溶けて道路の面が顔を出した時には、あちらこちら「溝だらけ」「穴だらけ」のなっているのが夏の常なのです。
それで、夏になると一斉に道路の補修作業が始まり、ほとんど夏中どこかで工事がされています。それで、いつもの道を行こうとすると、突然通行止めになっていて、迂回を余儀なくされる体験をしばしばせざるを得なくなるわけです。
ちなみに、こちらでの通行止めは、本当にそこに行くまでわからなくて「なんだよ、いきなりー?」ということも珍しくありません。丁寧にそれ用のおもてなし係まで置いてくれることもある日本とは大違いです。
ですが、大概の道路工事、あるいは補修作業はそれほど日数をかけずになされますので、それほど迷惑を被るということはありません。「迷惑を被る」というのは、かなり自分勝手な発想ですね。自分たちも道路を傷つけたわけですし、穴が空きっぱなしになっていたら困るのも私たちですから。ありがたい作業です。m(_ _)m
ところがこの夏は、そういう短期ではなく、長期に渡る道路閉鎖及び補修のための車線縮小が、市の幹線で行われます。これは、相当不都合な影響が出てしまうようです。
道路閉鎖と大補修を伝えるモルグンブラウジィズ紙の地図
Myndin er ur Mbl.is
ひとつは、市の東西に走るHringbrautフリンクブロイトという昔からある幹線道路なのですが、その一部が現在補修中で、東から西に向かう方向の車線が、ふたつからひとつに減少しています。
現在補修している部分はまさしく「動脈」のひとつで、私も毎日のように通る場所です。おそらく、今補修している側が終われば、反対側の補修をするのではないかと思います。
工期が「夏いっぱい」なんていう、とんでもない長さになっていますから、もしかしたら、その部分に連結する部分にも移って行くのかもしれません。
もう一箇所はさらにダウンタウンのど真ん中の道路で、ハルパというコンサートホールの真ん前に繋がるGeirsgataゲイルスガータという道路が今から一ヶ月余り閉鎖されてしまいます。
これは海岸沿いのSarbrautサイブロイトという大きな道路と旧レイキャビク港を結ぶ大切な部分で、実は私も自宅へ向かう際によく使う道なのです。ここがふさがってしまうと、個人的にはチョー不便です。
しかも、この通行止めは道路工事ではないのです。実は、ハルパに隣接する部分に高級ホテルを建てる案があったのですが、それがいよいよ着工します。さらにそのホテル部分に隣接する(ハルパと反対の側)場所には、銀行の本店ビルが建築されつつあります。
それで、これから高層クレーンなどが稼働し始めるために、「工事の能率と安全」を確保するために、「ゲイルスガータの一般車両締め出し」となるわけです。
でもですねえ、ホテルは私企業でしょ?道路は公共のスペースでしょ?企業の利益のために、一般道を閉鎖できるのかよー?と思います。おそらく、ホテル側は市に何らかの補償金を払うのでしょう。
それでもです。不便を強いられ、回り道を余儀なくされ、余計なガス代を払うことになるオイラを始め、一般庶民は何らかの補償を得られるのでしょうか?ホテルオープンの暁には、市民は皆タダで一泊できるとか。
さらに、モルグンブラウズィズ紙によると、ゲイルスガータは旧港地区からのオイル運搬ロータリーが日用する道なそうで、ここが普通になると、ロータリー車は、迂回して先に述べたフリンクブロイトを使わなくてはならなくなります。しかし、そこは先に書きましたように、車線減少の工事中なのです。
というわけで、この夏のレイキャビク中心部は、ドライバーにとってはかなりイライラさせられる区域になってしまいそうです。私も、どうしたらこれらの部分を回避できるか?と迂回路を自分なりに検討しています。
ですが、レイキャビクは小さな都市、いや町ですからね。どう転んでも逃げようのない状況というものはあります。「忍」の一字が肝心かも。
この他にも、ここの道路事情には「飽和状態」に限りなく近着いている部分があります。その点はまた機会を見て書いてみたいと思います。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
冬と夏では、色々と生活上の違いというか、生活条件に差があるのは当然のことでしょう。朝の目覚めの度合いなどは、冬と夏ではまったく違います。もちろん、冬の方が目覚めが悪く、夏の方がくっきりすっきり「オッハヨー!」となります。まあ、個人差はありましょうが。
もうひとつ、私がかなりの差を感じるのは車の運転です。凍てつく道路、雪の轍が深い通り、限られた視界、車外と車内の気温差等々の難点が並ぶ冬よりは、道路上に邪魔がなく、視野が広く感じる −それもほぼ一日中— 夏では、実際に運転の難易度が違うと思います。
夏はいいですね。適温と言えるまでの気温に達した青空のレイキャビクを、バカでかくないシティサイズのマツダCX−3AWDで走るのは、相当に良い気分なのです!
しかしです。夏の路上にも伏兵はいます。まあ、毎年のことですから存在の予想はできるのですが、正確に「いつ、どこ」という点がわからない分、思いがけない時に出合ってしまって「伏兵」になるわけです。
それは道路工事です。
降った雪の除雪作業、凍結防止のための塩や砂の散布、雪自体の溶解と再凍結という一連の出来事は、道路を外から内から傷つけます。
加えて、こちらでは冬期にはスパイクタイヤの使用が認められています。最近はオールシーズンタイヤに切り替える人も多いようですが、それでも一定の割合の市民はスパイクタイヤを使います。私もです。
レイキャビクの道路デコボコ事情はこちらも
これらの路面への仕打ちの結果、雪が溶けて道路の面が顔を出した時には、あちらこちら「溝だらけ」「穴だらけ」のなっているのが夏の常なのです。
それで、夏になると一斉に道路の補修作業が始まり、ほとんど夏中どこかで工事がされています。それで、いつもの道を行こうとすると、突然通行止めになっていて、迂回を余儀なくされる体験をしばしばせざるを得なくなるわけです。
ちなみに、こちらでの通行止めは、本当にそこに行くまでわからなくて「なんだよ、いきなりー?」ということも珍しくありません。丁寧にそれ用のおもてなし係まで置いてくれることもある日本とは大違いです。
ですが、大概の道路工事、あるいは補修作業はそれほど日数をかけずになされますので、それほど迷惑を被るということはありません。「迷惑を被る」というのは、かなり自分勝手な発想ですね。自分たちも道路を傷つけたわけですし、穴が空きっぱなしになっていたら困るのも私たちですから。ありがたい作業です。m(_ _)m
ところがこの夏は、そういう短期ではなく、長期に渡る道路閉鎖及び補修のための車線縮小が、市の幹線で行われます。これは、相当不都合な影響が出てしまうようです。
道路閉鎖と大補修を伝えるモルグンブラウジィズ紙の地図
Myndin er ur Mbl.is
ひとつは、市の東西に走るHringbrautフリンクブロイトという昔からある幹線道路なのですが、その一部が現在補修中で、東から西に向かう方向の車線が、ふたつからひとつに減少しています。
現在補修している部分はまさしく「動脈」のひとつで、私も毎日のように通る場所です。おそらく、今補修している側が終われば、反対側の補修をするのではないかと思います。
工期が「夏いっぱい」なんていう、とんでもない長さになっていますから、もしかしたら、その部分に連結する部分にも移って行くのかもしれません。
もう一箇所はさらにダウンタウンのど真ん中の道路で、ハルパというコンサートホールの真ん前に繋がるGeirsgataゲイルスガータという道路が今から一ヶ月余り閉鎖されてしまいます。
これは海岸沿いのSarbrautサイブロイトという大きな道路と旧レイキャビク港を結ぶ大切な部分で、実は私も自宅へ向かう際によく使う道なのです。ここがふさがってしまうと、個人的にはチョー不便です。
しかも、この通行止めは道路工事ではないのです。実は、ハルパに隣接する部分に高級ホテルを建てる案があったのですが、それがいよいよ着工します。さらにそのホテル部分に隣接する(ハルパと反対の側)場所には、銀行の本店ビルが建築されつつあります。
それで、これから高層クレーンなどが稼働し始めるために、「工事の能率と安全」を確保するために、「ゲイルスガータの一般車両締め出し」となるわけです。
でもですねえ、ホテルは私企業でしょ?道路は公共のスペースでしょ?企業の利益のために、一般道を閉鎖できるのかよー?と思います。おそらく、ホテル側は市に何らかの補償金を払うのでしょう。
それでもです。不便を強いられ、回り道を余儀なくされ、余計なガス代を払うことになるオイラを始め、一般庶民は何らかの補償を得られるのでしょうか?ホテルオープンの暁には、市民は皆タダで一泊できるとか。
さらに、モルグンブラウズィズ紙によると、ゲイルスガータは旧港地区からのオイル運搬ロータリーが日用する道なそうで、ここが普通になると、ロータリー車は、迂回して先に述べたフリンクブロイトを使わなくてはならなくなります。しかし、そこは先に書きましたように、車線減少の工事中なのです。
というわけで、この夏のレイキャビク中心部は、ドライバーにとってはかなりイライラさせられる区域になってしまいそうです。私も、どうしたらこれらの部分を回避できるか?と迂回路を自分なりに検討しています。
ですが、レイキャビクは小さな都市、いや町ですからね。どう転んでも逃げようのない状況というものはあります。「忍」の一字が肝心かも。
この他にも、ここの道路事情には「飽和状態」に限りなく近着いている部分があります。その点はまた機会を見て書いてみたいと思います。
応援します、若い力。Meet Iceland
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