教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

サムライ

2014-08-13 | 日記

映画は割と好きで結構観ている・・けど最近はあまり観ていない・・・です。

好きな映画やシリーズ物や好きな俳優、ダメ映画などなど・・色々あるんだけど、

最近の映画・・・と言うか1980年代以降くらいからかな、技術も脚本も素晴らしく

向上して映像的にも物語的にもそれ以前とは大幅にグレードアップした感が

あるなあとは思う。

名作がたくさんあるのは承知の通りで、自分も面白かったと思う映画はあるんだけど、

昔とちょっと違うって思うのは、最近って「俳優で魅せる映画」ってないなあ、と思う。

派手なアクション、二転三転するストーリー、豪華なCGなどの映画はよくあるんだけど、

逆に地味なんだけど、俳優の演技だけで魅せちゃう映画ってのが少ないなあってこと

なんだけど、昔はね、1970年代あたりまではそういうのがよくあったね。

 

アラン・ドロンの「サムライ」って映画ね。1967年の映画なんだけど、

これ物語的にはなんの盛り上がりもなく、多分今のハリウッド映画なんかを見慣れている

人は退屈するかも知れない映画なんだけど、もう何がいいかって、暗殺者を演じるアラン・ドロン

の一挙手一投足、立ち振る舞い、たんなる日常を見ているだけでも物凄くかっこよくて、

男のダンディズムとかニヒルさとか、こだわりとかが描かれていて、アラン・ドロンの演技を

観るだけで価値がある映画って感じ(笑)。

残念ながら今はDVDが出ていないようで、自分も昔に一度見たきりなので、あまりうまく

説明できないんだけど、物語云々より、なにしろドロンの立ち振る舞い、出かける時に

帽子のつばを必ず手で一度撫でる仕草とか、そういう細かいところにたまらないかっこよさが

出ている映画なの。エンディングのあっさり感も別にいいって感じ(笑)。え?これで終わり?

みたいな感じで今じゃ通用しないかもだけど、今の俳優さんにこのドロンのかっこよさが

出せるかって言ったら、難しいんじゃないかと思う。

まあ、多分に時代もあるかと思うんだけどさ。

 

昔はこういうの多かったよね。スティーブ・マックイーンとかチャールズ・ブロンソンとか、

俳優だけで持って行っちゃう映画。店にもポスターが貼ってあるけどマックイーンの

ブリッドとか、チャールズ・ブロンソンのストリートファイトして稼ぐやつとか、物語は

たいしたことなかったりするんだけど、俳優で魅せちゃう。

 

えてして、脚本にびっくり仰天して、凄く面白かったって映画は2回観たいとはあまり

思わないんだけど、脚本よりも俳優に惚れちゃう映画ってDVD買いたくなったり、

もう一度観たくなったりするよね。

ここ最近ではメルギブだけど、他にもシルベスター・スタローンのロッキー1やランボーのこれまた

1ですかね。ま、デスレース2000年のスタローンも好きだけど(笑)。と言うか、デスレース2000年で

初めてスタローンを観て、こいつかっこいい、いかれてるって思ったね(笑)。無名で準主役だったけど。

 

ま、それでも70年代の俳優にはなかなか雰囲気では敵わないものがあるかもなあ・・・。

アラン・ドロンの映画はたくさん名作があるし「太陽がいっぱい」も素晴らしい作品なんだけど、

「The Girl On A Motorcycle(あの胸にもういちど)」ってのも、こちらはアラン・ドロンと同じ

くらい主役の女優の方も印象に残る映画で、まあ、後味はあまり良くないんだけど、こう・・・

なんつーか、大人の事情と言いますか情事と言いますか・・・背徳感が出てて後ろめたい

気持ちになる映画。で、大型バイクを見ると思いだしてしまうほどのトラウマになりうる映画。


 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿