教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

practice”どういう自分になりたいか”

2016-03-04 | 日記

最近も依頼されてベース演奏をする機会が色々あり、

特に昨年は畑違いの楽曲を弾くことも多く、自然と

勉強にもなったし、練習にもなった(笑)。

 

自分は中学生くらいから楽器を弾いているわけだけど、

始めは当然毎日練習して、まずはギターで言うFコードと

B♭が難関で(笑)、なんとかそれをクリアするまでが大変

だった。

しばらくしてベースにも興味を持ったんで、そっちも弾くように

なったんだけど、その前の初めの目標はまずはフォークソングだったね。

かぐや姫とか風、アリスなんかに憧れて、”弾きながら歌えるように”

なるのが目標。そのあとは、KISSとかベイシティ・ローラーズが

出てきて、”エレキギター”を弾けるようになるのが目標。

フォークソングはローコードが多いんだけど、洋楽ロックってやつは

歪んでいるんであまりローコードは使わずハイコードで弾く。

ちなみにその時点ではギターソロには興味なし。

その後、ジーン・シモンズやポール・マッカートニー、スージー・

クアトロなんかに憧れてベースを手にする。

まあ、ジーンのマネはあんまりしなかったけど、ポールとスージーは

演奏もそうだけど、スタイルなんかで随分影響受けてる。

チープ・トリックのトム・ピーターソンもね。オジーのボブ・ディズリーも

ロックベースでは一番影響を受けているかも。

 

まあ、そうやって、自分のやりたい音楽やなりたいアーティストの

マネをして見よう見まねで自分なりに工夫してやっていたわけだけど。

 

この想像力ってのは凄く大事なんじゃないかと思う。

ジミー・・ペイジが好きなミュージシャンがジミー・ペイジに似てきちゃう

みたいに、自分もポールっぽい弾き方やスージー、ニッキー・シックス

みたいに弾くことが出来る。と言うか自然になってしまう。

何度も映像や写真を見て、脳内で何度も復習しているから、自然にね。

ナイト・レンジャーのジャックは大人になってから真似したんで(笑)、

あんまり焼き付いていないんだ、本当は。

 

さて、高校を卒業してからはライブハウスに出られるようになったんで、

これまた一所懸命に練習した。高円寺のアパートにいたんで、このころは

まだkyo-chanとは知り合っていない。彼はまだ高校生だ。

その頃は週に2回、スタジオで練習していた。バイトの合間をぬってね。

まあ、それから20年もそんな生活をしたわけだけど、特に最後の

バンドのWILD JAP'Sでは10年以上、盆暮れ関係なく、雪が降っても

槍が降っても、毎週金曜日夜11時か12時くらいから3時間、スタジオに

入ったね。勤勉だなあ(笑)。

 

その際は、とにかくバンド力を上げる練習だったなあ。

個人個人はもう限界があるからさあ(笑)。いかにバンドとしてまとまって

いるか。一糸乱れず息の合った強いバンドになりたかったから、必死に

練習したねえ。もちろん楽しいからやっていたんだけど。

 

で、結局ね、”どういう自分になりたいか”って明確にわかっていたんで、

それに向かってひたすら努力したわけなんだ。

今やっているNITE-RANGERのステージをまさにやりたかったわけ。

歌と演奏、パフォーマンスが混然一体となっていて観ている人が

夢中なってあっという間に30分が終わってしまうライブ。

それには自分としては、指版を見ないと弾けないフレーズがてんこ盛り

だったり、胸の位置にベースを構えてチョッパービシビシのプレイを

必死に練習する・・・のはちょっと違う。

何度も言うけど”なりたい自分は明確にわかっていた”んだ。

 

まあ、そっちの練習が忙しかったんで、残念ながらテクニック方面には

あまり行けなかったわけだけど(笑)、それでも例えば、バンドで

息をしっかり合わせる、不要な弦がなってしまう等のタイトさを失う

要因は排除する、リズムを意識する、ミュートをしっかりする、ノイズを

出さない、などの基本は徹底して意識した。

 

たまに店でもベースボーカルとかギターボーカルの人を見るけど(最近は

ギタボ多いね)、まあ、合格点があげられるのは少ないかなあ。

うまいヘタよりも意識だよね。”必死にギター弾いてます、合間に

歌ってます”って人が多くてそれだと、案の定、マイクにあまり声が

乗って来ない。歌の出だしやコードチェンジで指版を見ちゃうんで、

Voの声量が一定しない聞き苦しい音になりがち。

”楽器は楽勝で弾いてます、歌やパフォーマンス、お客さんに意識が

向いています”って意識の人はだいたいしっかり前を向いて歌って

くれるんで大丈夫な場合が多いけど。気持ちも伝わるしね。ここも大事。

 

大体舐めすぎなんだ、楽器&ボーカルを。自分はスージー・クアトロ、

ポール・マッカートニー、ジーン・シモンズ、ポール・スタンレイ、

スティング、もちろんジャック・ブレイズなんかを見てきてお手本に

しているからさ、みんなしっかり前を向いて”お客さんに向かって歌って”いるんだ。

舐めている人は、”指版に向かって”歌っているんだよね。

どこ見て歌っているんだ?ってね。なるわけ。

 

歌っている姿勢や楽器のポジションなんかも一所懸命研究してさ(笑)。

なんにもしないで自然体でかっこいい人はいいけど、やっぱりステージに

立つ人は、”かっこよく”見えないとね。本当にかっこいいかどうかは

さておいて、かっこよく”見える”ってのが大事(笑)。

 

そういう努力や研究を25年以上やっているから、NITEみたいな

ステージが楽勝で出来るわけ(笑)。

いや、自分でも歌や演奏がうまいとは思っていないよ、そのくらいは

わかっているけど、あれだけのパフォーマンスをして、サラッと歌と

演奏を前を見て出来る人は、結構な修練を積まないと出来ないとは

思うなあ。だって見たことないもん、T☆ROCKSで。

いや、少ないってことにしておこう。

 

まあ、でもね、つまりは自分は”そういう自分になりたかった”、あるいは

”そういうライブがやりたかった”と言う明確な目標、要求があったから

それに向かって一所懸命に努力しただけ。最低限の努力をしただけなんだ。

スタジオミュージシャンになりたいわけではなかったんで、そっち方面の

練習は出来ていないので、一ベーシストとしては片手落ちだとは

思うけど、まあ、結局、得意なものがあればね、ステージには立てるって

わけよ。

ちなみに人の後ろでもちゃんと弾きますよ、身分をわきまえて(笑)。

 

最近、たまに思うのは、”何が何でもやりたい”って強い意志を

感じる人が少ないと言うか、”なりたい自分像が明確でない”人をよく

見かける。

「こういうのも弾けた方がいんでしょうか?」とか「こっちの方が自分には

合っているのでしょうか?」とか「今度、この曲をやれって言われたんですけど

自分に出来るでしょうか?」とか「どっちの楽器が自分に合っているでしょうか?」

などなど、初めはよくわからないにしても、その辺は自分の意志で決めようよ。

手が小さい女の子が初めに間違って(?)サンダーバードベースを買っちゃった

としても、その楽器に一目ぼれして買ったんなら大丈夫、難なく弾けるように

なる。ピアノみたいに物理的に指が届かないと絶対に弾けない和音ってのは

ほとんどベースには出てこないから、問題ない。

 

大事なのは”どういう自分になりたいか”だ。

 

フリーみたいになりたければ、親指を下向きにしてスラップの練習をすればいい。

Charみたいになりたかったらムスタング買って、16分のノリのいいカッティングが

出来るようにまずはピッキングの練習もいいよね。

自分独自のスタイルを築き上げたければ、想像力で補えばいいし、スタイル

よりも良い楽曲を書きたければ、毎月1曲完成させるくらい曲を書くのも

いいと思う。

 

同じようにアイドルなんてのもね、今は百花繚乱状態なんで、よほど

優れているか個性があるか、独自か・・・じゃないと目立たないかも

知れないけど、自分なりの努力はしないとダメだろうね。楽しいだけじゃ

まず無理でしょう。飽きてしょうがないってくらい同じ曲を練習しないとね。

こっちは20年もおんなじ曲やってるんだから。あ、アイドルはそんなに

寿命長くないか(笑)。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Kyo)
2016-03-06 01:49:04
呼んだ?(笑)

14歳の時にテレビで師匠を見て、ガツンと衝撃を受けて
師匠みたいになりたい!
ギターを本格的にやろう!
って心に誓ってから30年以上目標が全く変わらず…(笑)
気がつけば究極の1芸オンリーな私です(-_-;)

でも師匠には追い付けないんだなぁ
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Unknown (Unknown)
2016-03-06 03:54:35
呼んだ(笑)。

そう、それよ。君は本当にわかりやすい(笑)。

ブレないところ最高。昔はそういうミュージシャン、
多かったんだけどねえ。
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Unknown (TOSHI)
2016-03-06 05:20:57
↑ あ、TOSHIでした!
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