続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

いつまで不毛のロシア協議を続ける積りか?毅然とした協議を。

2019年01月23日 | もう我慢の限界を超えた


又しても北方領土を取り戻すための日露交渉は不毛の会談に終わった。今回の交渉の結果は事前の外相会談時点で
失敗に終わることは予想された。ロシアでは返還反対デモが頻繁に行われている上に、ラブロフ外相自身が日ロの
間に領土問題など存在しないと言い切っている。即ちこれがプーチンを含むロシアの全ての見解であり、毛頭返還
する気などないことを宣言したに等しい。ここまで言われて尚今後も引き続き交渉することにどんな進展が期待出来るのか。
ロシア側はひたすら交渉を長引かせ永遠に返還しないでその間に経済共同開発という名目での経済支援を日本から引き出す
魂胆であることがはっきりしたと言っていい。

そんなことは安倍総理自身も充分自覚している筈である。それでも政権を維持するためには北方領土返還の旗を降ろす訳には
行かないというのか。こんな不毛の交渉を何十年も続けることが国益に叶うことなのかそろそろ政治決断をする時期だと思う。
今迄一体ロシアにどれほどの経済支援として国費を費やしてきたのか、そして今後どれだけ投資すれば返還の確約が取れるのか
勝算も無いままに継続することは許されない。それなら北海道の過疎地や不採算で廃線に追い込まれ、不便を蒙っている地域の
鉄道などインフラ整備、日の当たらない地域振興に投資する方がよっぽど国益にかなう。

ここに至ってはロシアに対し、「例え2島でも領土返還の確約が出来ないなら経済支援は打ち切る」と決別宣言をするべきである。
現にロシア側ははっきりと「クリル諸島はロシアの領土であって北方領土なんて呼ぶな」従って返還するということ自体あり得ない。
とはっきりと言い切っている。そこまで言われていて領土交渉協議なんて進む筈がない。
そしてそもそも今迄行われてきたロシアに対する経済支援というのは一体何の大義があるのか。唯一領土返還を実現する為では
無かったのか。その目的が完全に失われたのだからこれ以上の血税垂れ流しは許されない。国民の大半は怒っていると思う。

確かに元島民やゆかりのある方々にとっては悲願の北方領土返還ではあるが、戦後70数年経っても解決しない北方領土問題。
しかし現実の姿は既に何十年もかけて多くのロシア人が住み着き、港湾などのインフラ整備も着々と進められている事実を見れば
もはや返す積りなど毛頭その欠片もないと厳しく受け止めるしかない。いつまでも実りが期待できない交渉を続けることは大きな
為政者の罪であり、政治責任が問われてしかるべきでる。政権維持のためには国益を損ねても許されるという道理はない。

今回の不毛の協議を経てなお安倍総理は「交渉をさらに前進させる」と言っているそうだが一体何をもって前進とするのか全く
語っていない。むしろ今回の交渉は大きく後退したと言うべきでプーチンに対し怒りを表すくらいの芸当をしてもらいたかった。
高い税金を使っての協議、これでは国民は納得しないでしょう。通常国会で早速論戦して貰いたい。いいかげん腹を決める時であろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。