土曜日の朝稽古は、総勢37人で、道場がごったがえしていたが、
今日は、雨の日曜日とあって、10数人と少なめでした。
ある意味、これくらいのほうがやりやすい。
昨日みたいに、3列も4列も並んで待つのは、時間の無駄だからだ。
今日も、会をいかにがんばれるか、無駄な力を入れないで引くかである。
いろいろと工夫しているが、力を抜くのはやはり難しい。
矢は、弓を引き絞った力で的に飛んでいくのだから、
弓を引く人間は、弓を引くだけの最小限の力を使えばいいのであって、
それ以上、無駄に力んでいる必要はない。
無駄な力を使わないというのは、そういうことである。
だが、なかなかそう簡単にできないので苦労する。
しかも、会において、「詰め合い」「伸び合い」ができていなければいけない。
丹田呼吸の息合いから、細く長い息でそういうことをやっていくのである。
そういうわけで、四苦八苦したのだが、最後にいいのが一射だけ出た。
明日につながる一射という事で、今日の稽古は終わり(笑)。
帰りは、雨も止んでおり、やや寒い空の下、自転車を飛ばした。
弓の稽古をしていると、本当に2時間や3時間はあっという間である。
それだけ集中してやってるからだが、気がつくといつも帰宅時間になっている。
南宋の儒者朱熹は詠った「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」
若い時期は短いのに学問は完成し難い、わずかな時間も無駄にしてはならない。