タイトルは「智恵子の空」です。
色鉛筆とパステルで描きました。
もっと手間取るかと思いましたが、ひっかかりなく出来ました。
少し置いて微修正したら本当の出来上がりです。
このイラストは、高村光太郎さんが、昭和3年に書かれた『あどけない話』という詩に、
「智恵子は東京には空が無いといふ」フレーズがありまして、そこからヒントを得ています。
その翌年の昭和4年、智恵子さんの実家が破産してしまい、一家離散という悲劇が襲います。
あまり体が強くなかった智恵子さんは、体調不良や病気のたびに帰郷し、
実家でしばらく療養すると元気になり、東京に戻るという日々を送っておりましたが、
その帰るべき家を失ったことで、精神的にも肉体的にも追いつめられたのは間違いありません。
智恵子さんの後半生は、非常に辛く苦しいものですが、
このイラストは、その少し前の頃に当たります。
これは、智恵子抄をモチーフにした美人イラスト。
そのようなものだと考えていただくと幸いです。
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