疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

「思い出のマーニー」を見た。

2015年10月22日 | Weblog

原作は、イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品だそうだ。

宮崎駿と高畑勲が関わらない初めてのジブリ映画として米林監督が作り上げた。







個人的な感想は、ゾクゾクする場面もあるが、全体的につまらない作品。

原作の世界観を充分に生かしきっていないのではないか・・陰か陽かといえば陰の作品ですね。


また、これを長編アニメにする必要があったのだろうか?・・という疑問も残る。

新しいジブリとしても、男の子が見る映画としては、実は「おもしろくない」。



ただし、背景が素晴らしかった。まずそこに魅かれた。

種田陽平氏が担当していると聞いたが、この背景だけは必見の値打ちがある。


背景はいいとして、やはり、人物への感情移入が難しく、意味不明なままに話が進んでいくし、

ラストのオチや統合性があるにしても、それまでがあまりにも退屈すぎたと思う。







結局、これは、女の子向けのファンタジー作品ではないだろうか・・。

嫌いではないけど・・・どうせなら、「秘密の花園」をアニメにしてくれたほうが良かったかなあ。


本来のジブリは、もっとエンターテイメントが出来たと思うけど、次回作に期待したい。









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今夜の稽古・・弽を忘れる。

2015年10月22日 | Weblog

体がしんどかったが、頑張って稽古に行く。

道場に着いて着替えてから、弽(ゆがけ)を忘れていたことに気づく・・


取りに帰るにもしんどいので、道場の弽を使うことにした。

当然ぼろっちいのしかなく、それでも堅帽子で一番まともなのを選ぶ。






初めは、恐る恐るやっていたが、案外使えることがわかった(笑)

暴発(ぼうはつ)もなく、それなりに稽古がやれました。





さて、今夜の稽古で、あの「千日回峰行」の「堂入り」の話になった。

九日間飲まず・食べず・寝ず・横にならずの『四無行』をした人の話。


それを行ってお堂から出てきた人がいるというのをちょうどTVでやっていて、自分も見ていた。

この苦行は、さらに続いて、地球を一周するくらいの距離を踏破するらしい・・。




でも、お釈迦様は、もう2千年以上前に「体を痛めつける苦行、荒行をしても、悟りは得られない」としており、

果たして、そんな苦行をしても、一体なんになるのだろうか?と自分も思います。



お釈迦様が説いたのは、「王宮の贅沢な暮らしの中にも、肉体を痛めつける苦行の中にも悟りはなく、

中道における修行にこそ、真の悟りある」そういう事だったと思います。

未だにインドには、苦行荒行をしている超能力志向の人たちがいますが、到底理解できません。

その意味で、この「千日回峰行」も同じようなものに見えて仕方ないのであります。



そりゃあ、断食をすれば、デトックス効果もあり、体の中も毒素が出てくるでしょう。

地球一周分も歩けば、身も心も鍛えられるでしょう・・・達成感もあるのだろうと思います。

でも、それが果たして、どんな悟りを生むのでしょうか?

やり遂げた感はあるでしょうが、なんだか違うような気がして仕方がありません。




並みの人間なら達成できないような事をやり遂げるのですから、そりゃあ凄いんでしょうけど、

だからと言って、「悟り」という意味では、そんな高い悟りが得られるとは思えません。


「千日回峰行」をしたからと言って、あの世とこの世の真理がわかるのでしょうか・・。

なにか特別な力が目覚めるのでしょうか・・一体何を開眼できるのでしょうか・・悟るのでしょうか。






まあ、そういう苦行をやりたければやればいい。断食をしてお経を唱えればいい。歩けばいい

自分は、そんな意味不明の行に励むくらいなら、弓を引き絵を描いたほうがよっぽどいいし幸せです。


そう書きつつも、かけがえのない「弽」を忘れるのですから、アンポンタンですね(笑)







コメント (2)
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