監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう
『西の魔女が死んだ』、映画館で観ました。
中学入学後すぐに学校が苦痛になってしまった“まい”は、ママの提案で森に
住む“西の魔女”の家でしばらく過ごすことになった。“西の魔女”とはママの
ママで英国人。魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。
野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、“まい”にとって
新鮮に感じられた。課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り
規則正しい生活をするというもの。魔女の家系だとの言葉を信じ、“まい”の
魔女修行が始まった…。
ハッキリ言って、これは“タイトル”の勝利でしょう。その、タイトルの良さでもって、
だいぶ得してるのは間違いないです。「西」「魔女」「死んだ」――、ひとつひとつは
ありふれて、どうってことない単語の集まりなんだけど、その組み合わせ方が
何とも絶妙というか‥‥、それら3つが合わさると、途端に“ミステリアスで
寓話っぽい”印象を抱かせる。何かこう吸い込まれるように興味をそそられちゃう
んだなぁ、これが。それと、タイトルの後半部分で「魔女が死んだ」とあって、
すでに観る前から結末の大よそは想像できるワケだけど、映画の最後の最後で
「西」っていうのが伏線となって効いてくる。「北」でも「南」でも「東」でもなく、
どうして「西」でなくちゃいけないか??、映画館の暗闇の中、オイラはひとりで
ナルホド~って頷きながら、ひたすら感心しちゃったね、ホント。つまり、早い話が
このタイトルには、作品のイメージから、大よそのあらすじから、そして結末に至る
伏線まで、全部が計算の上で考えられて詰め込んである。勿論、そんな極上の
タイトル名にパッケージされた(物語の)内容の方も及第点を楽々クリアして、
万人が観て満足できる作品には仕上がっている。大傑作というとホメ過ぎだけど、
佳作から秀作のレベルはあると思うよ。
でもって、観終わった直後の館内の様子をレポートすると、オイラの隣の席から
「ズズーッ」、更にそのまた隣の方から「ズルルーッ」。気が付きゃ、鼻をすする音が
館内のあちらこちらから。観客の皆さんは一応に感動してる御様子で…、実際、
オイラも泣かされた。チェッ、涙を乾かすのにエンドロールまで席を立てなかったゼ。
まあね、ナナメからみれば、急に倒れた意識不明の病人が、用意周到で温室の
ガラス窓にダイニングメッセージ(?)を残せるハズもないんだけど、どうかこれが
”寓話の世界”だと思って、イチイチ文句は言いなさんな。ね、お願いだから。
いや、そもそもおばあちゃんは“魔女”なんだから良いんです。最後の最後に、
そういう魔法をかけた‥‥、世界で一番愛する孫と、観ているオイラたち観客の
ためにね。そう思えば良いでんです、なんてステキなお話じゃありませんか。
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