監督:スティーブン・ダルドリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』、映画館で観ました。
9.11同時多発テロで父を亡くした少年オスカーは、父の死を受け入れられずに
日々を過ごしていた。そんなある日、彼は父の部屋のクローゼットで、封筒の中に
1本の“鍵”を見つける。この鍵は父が残したメッセージかも知れない。オスカーは
その鍵の謎を探しに、ニューヨークの街へと飛び出した……。
アメリカにとっての9・11や、ここ日本における3・11のような悲劇に直面すると、
その度ごとに“人間同士の絆”を思い知らされる――。
親子の絆、家族の絆、地域の絆、それから社会全体の絆――。
これは、あの(『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』)スティーブン・ダルドリー
監督にして、あっけないくらいにシンプルな物語だ。父を失った少年の、絶望と
再生を描いただけのもの――、その一言で言い切れてしまう。ひとつ付け加える
ならば、《同じ傷を心に持った、多くの人との出会いを介して》だろう。しかし、
そのシンプルな物語に込められた人々の想いは、例え何千何万の美辞麗句を
もってしても伝えきれない。言葉ではなく、理屈でもなく、この映画は“観る者の
心”に訴えかけてくる。考えるのではなく、“感じて”欲しい。ゆえに、今作の
スティーブン・ダルドリーは、あえて“正攻法”で挑んだだと思う。
あの日、心についた傷の深さは、地球の裏側まで掘り続けたってたどり着けない。
力になりたい。。。
何か自分がしてやれることはないか。。。
困っているなら助けたい。。。
泣いているからハグしたい。。。
何でも良い。この映画で、主人公の少年が訪ねる多くのブラックさんは、
何処ぞの誰かも知らない少年に同情を寄せ、真心をもって接していく。
あの日、皆、同じように心に傷を受け、同じように涙に暮れた。
それは“相手の、心の痛み”が分かったから――。
“相手の、傷の深さ”を知ったから――。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い――。
それは、人と人との“心の距離”であったり、“絆”であったり――。
そして、それは多分、あっけないくらいにシンプルだ。
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