肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『エリザベスタウン』、観ました。

2005-11-20 20:35:44 | 映画(あ行)





監督: キャメロン・クロウ
出演: オーランド・ブルーム, キルスティン・ダンスト

 『エリザベスタウン』、映画館で観ました。
長い年月をかけて情熱を傾けてきた新しいシューズ開発のプロジェクトが
大失敗し、生きる気力を失ったドリュー。そこに、追い討ちをかけるように
知らされる父の死。失意の中、彼は父の故郷のケンタッキー州エリザベス
タウンへと出発する‥‥。
 人生だから…、アップもあれば、ダウンもある。是非とも、これは
そのダウンの時に観て欲しい作品だ。順風満帆、エリート街道を怖いもの
知らずで進んできた主人公、、しかし、突然の不幸が彼を襲い、挫折を
味わうこととなる。そういえば、オイラにもそんな時があったっけ??
社会人に成り立てで、鼻息荒く22歳の時だった…。プライドを全て剥ぎ取られ、
心の支えにしていた愛さえ失った。この映画の、この主人公を観ていたら、
思わず“あの時の自分”を思い出さずにいられない‥‥。
 “あの時”のオイラは、一言で言って「青かった…」。例えば、いくら
将来があったとしても、葬式の挨拶さえままならぬ、この世間知らずな
主人公のように。しかし、大きな壁にぶち当たり、自分の“非力さ”を知る…、
“世界の大きさ”を知る…。勿論、その“大きさ”とは、都会だとか、
田舎だとか、そんな類(たぐい)の大小ではなく、人々の“温かさ”だとか、
“優しさ”だとか、つまり、“人間としての大きさ”のこと。いや、もっと
言うなら、“心のゆとり”なのかもしれない。映画序盤、失意の主人公が
エリザベスタウンに向かう途中、「R60」の小さな標識に気付かなかったのは、
彼の心に…その“ゆとり”が無かったからなんだね。我が家がオンボロに
なったのなら、吹っ飛ばしてまた建て直せば良いじゃないか。失敗したら
反省し、また初めからやり直せば良いじゃないか。ボクが、この映画を観て
嬉しかったのは、主人公の父がボクと同じ考え方の持ち主だったこと。
「失敗」は、決して恥ずかしいことじゃない。むしろ、一番の恥ずべきことは、
その「失敗」を恐れて、最初から何もやろうとしないことなんだよ。
その父が主人公に教えたように…、ボクもまた自分の娘に“そのこと”を
伝えたいと思っている。映画は要所要所でやや食い足りない部分もあるけれど、
何よりその“前向きさ”が、ボクは気に入りました。



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2 コメント

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成長とは‥ (きのこスパ)
2005-11-22 09:46:07
fooさん、

TB&コメント、どうもです。



この映画、ボクは大人数で観たのですが、

やはり評判は芳しくなかったです。



「夢」に向かって進むことは、決して悪いことじゃない。

でも、そればかりに気を取られて、

今、自分は“本当に大事な事”を見失ってはいないかってこと。

真実の愛であったり、家族の絆であったり、人々の優しい心であったり‥‥

成長とは、そういうことを一つ一つ知っていくことなんじゃないのかな。
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よかった (foo)
2005-11-20 22:13:59
気に入ってくれてよかったという気持ちです。

(結構、反対派がおおいですもんね)

そうか。R66に気がつかなかったのはいらいらしてゆとりがなかったからですね。

子育てとか、日々のいろんな雑多なことでもいらいらしたり、挫折したりするけど、ちょっと深呼吸して見つめなおしてごらんと言うエールを音楽にのせて渡してくれた感じです。

サントラ、何度聞いても良いですよ♪
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