日産自動車によるテレビCMが、ペルシャ湾岸のアラブ人の反感を買っている。
現地で放送された小型車ティーダのCMは、イスラエルに拠点をおく日産の独立系販売会社Pacific Auto Distributorsが企画したもの。ティーダの燃費のよさが気に入らないアラブの石油富豪が、車のボンネットに上がり、家業がつぶされたと訴える内容だ。
アラブの複数のテレビ局が放映したところ、憤慨したアラブ人視聴者が日産車の使用をボイコットする動きにまで発展した。
同社幹部は、このCMのアラブ系ネットワーク局での放映を取りやめ、以下の謝罪文を発表した。
「今回の宣伝キャンペーンは、日産ティーダの持つ燃料効率の利点を紹介することが目的であり、Pacific Auto Distributorsの独自アイデアと編集管理のもとで制作されたものです。このキャンペーンは、同社製品とブランドのもつ創造性の遂行において、日産の世界的指針を反映したものではありません。日産自動車株式会社はPacific Auto Distributorsに対し、同キャンペーンの即時停止と、今後のキャンペーンが同種のアイデアで行われないよう要求しました」
強いインパクトを出したいという気持ちはわかりますが、やっていいことと良くないことをわきまえなきゃこんなことになります。
日本のTVCMでも、見るだけで不快感を覚えるCMが時々ありますが、それが狙いだというクリエイターとスポンサーがセットになってると困りものです。
不快感であろうが、カチンとくる内容であろうがそれで反応してくれて記憶に残ればいいと考えているのは間違いです。
スポーツにもルールがあるように、関係ない人に公共の電波を使って流すCM。
もっと頭を使いましょうよと言いたくなります。
心地よいインパクトの作り方は Topdasへ
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