私は月に5件から10件程度のペースで、新しい企業と面談をする機会があるのですが、その中でときどき宝の持ち腐れ?を発見します。
その業界では、ごくごく当たり前のように考えられている専門分野の技術やサービスが既存概念に縛られて二次展開されていないことがあるのです。
新しい事業プランを作る際に、市場やターゲットをいくつか探って絞り込んで行きますが、優先順位が低く実行されていない将来展望に位置づけられた分野が、いつしか忘れ去られてしまっているのではないかというケースです。
当初計画通りにある程度波に乗って事業成長されている場合に、その傾向が強いように思います。メイン事業展開で大忙し、安定していたなら、二次展開まで手を伸ばさないのは、わからないでもありません。
しかし、長い時間が経てばメイン事業も成熟から衰退期へと移行してきます。超寿命事業で外に目を向けてこなかった期間が長ければ長いほど、社内に既成概念がはびこってボディーブローのように効いて、新しいことが生み出しにくい状況になります。
危機感を持って次の展開を求めようとすると、全く未経験の分野、今ならLED、エコなど時流の競争分野に安易に手を出したりします。
そこで、よく考えてみて欲しいのですが、これまで培った自社の強みやノウハウを使って、新しいターゲット、市場に新商品として打ち出したり、他者と提携するなどでも、たくさんのチャンスがあるはずです。
そのキッカケは、内部ではなく、既存の業界、取引先でもなく、外部視点を取り入れることであっさり見つかったりすることもあります。
是非、得意分野から新しい展開を!
iPhoneより