徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

オムロン創業者 立石一真「できません」と云うな

2011年05月07日 | 伝記

書名   オムロン創業者 立石一真「できません」と云うな
著者   湯浅昇羊
発行社 ダイヤモンド社
発行年 2008年11月7日
頁数   322頁
価格   1,800円+税

立石一真という経営者をご存知だろうか。
立石電機(現・オムロン)の創業者である。
だが、立石一真自身が目立つことを嫌ったこともあって、残した業績に比して、立石一真その人については広く知られているわけではない。

1900(明治33)年生まれ。1991(平成3)年に没するまで、立石一真は技術者として“不可能”へ挑戦し続けた。

1960(昭和35)年、「無接点近接スイッチ」の開発に成功。
ゼネラル・エレクトリック、ウェスチングハウスさえ成しえなかった快挙である。
このスイッチは、自販機、電話交換機、新幹線や自動車のメーター、工作機械などさまざまな分野で使われている。
また、世界初のオンラインCD(キャッシュ・ディスペンサー=現金自動支払機)や、ATM(現金自動預け払い機)を開発。
これらによって窓口業務が機械化されて金融機関の週休2日制が実現、他の産業にも広がっていった。日本の社会を変革させる起爆剤となったのである。
自動改札など、現在の「駅」の姿をつくったのも、ほかならぬ立石電機であった。

立石一真は、情の人でもあった。
「身障者が働ける工場をつくってほしい」という訴えに応え、「オムロン太陽」を設立。
後に多くの大手企業が福祉工場を建設しているが、その先駆けとなった。

妻に先立たれ、五男二女の育児に孤軍奮闘。
運命的な出会いと再婚、そしてつらい別れ。
絵画、謡曲、小唄、短歌、茶道……と多芸多才の粋人でもあった。
――魅力的な経営者の生涯を生き生きと描いている。

・「人を伸ばすのは、任せるのがいちばん」

・「失敗するほど、成功の確率が高くなる」

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