徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

2020年12月17日 | 小説


書名   糸
著者   林 民夫
発行社 幻冬舎
発行日 2019年12月30日
頁    300
価格   580円 + 税

北海道で生まれ育った高橋漣は、花火大会で出会った園田葵に一目惚れ。
彼女が義父から虐待されていることを知るが、まだ中学生の漣には何もできなかった。
それから八年。
漣は地元のチーズ工房で働き、葵は東京にいた。
遠い空の下、互いを思いながらも、すれ違いと別れを繰り返す二人。
それぞれの人生を歩んできた男女が、再び巡り逢うまでの物語。

・「内面の気持ちは、空気となって相手に伝わるんだよ」

・物語のように話せるということは、客観的になれているということだ。

・本当に辛い話は、人は物語として語るまでは時間を要する。

・誰かのためにものをつくることは、心が弾むものだ。

・変化に対応できるものだけが生き残る。

・「結、偉い人にならなくていいからね。
  泣いている人や悲しんでいる人がいたら、 
  抱きしめてあげられる人になりなさい」

・誰かを守る人間になりたかった。

 だがそれは、守る、と言った瞬間に相手を下に見ていたことになる。

・こつこつやっていた人間が報われる世の中であってほしい。

・大切なことは、私たちが生まれる前に動いていて、

 私たちは、それを掴むことしかできない。

   自分の存在・・・父母がいて、祖父母、そのまた祖先がいたからこそ、自分が存在する。

           この系図の一箇所でも切れていたら自分は、存在しない。

・「人は、出逢うべき時に、出逢うべき人に出逢うんだと思います」

・人間、そうそう劇的な出会いがあるわけではない。

 いつの間にか近くにいた。考えてみれば、大切な存在に気付くことは、往々にしてある。

・「だいたい元号で時代をわけるって考えがねぇ」

・人には物語が必要なんだよ。

 懸命に生きて来た。それなりによくやったじゃないか。そんな物語が・・・。

・自分に会いたいと言ってくれる人がいる。・・・>村田節子

 それだけで葵は、北海道のチケットを買っていた。

・北海道 美瑛、上富良野、シンガポール

・高橋 蓮   園田 葵

今年、映画『糸』を観てたから小説本を読んだので情景がありありと浮かびました。

2020年いちばん感動した小説でした。

映画『糸』公式サイト への リンク





この記事についてブログを書く
« 2020/12/13 am... | トップ | 2020/12/17_新聞... »
最新の画像もっと見る

小説」カテゴリの最新記事