折って、切って、開いて、楽しくつくれる切り紙。本書では、そんな素敵でかわいい切り紙作品を28種類つくることができます。美しい切り紙がハサミだけで楽しめる一冊。
矢口 加奈子
1976年生まれ。女子美術大学デザイン科卒業。在学中に「歓 よろこびのかたち」と題して作品発表し、「切り紙」を様々なかたちに展開する活動を開始。手を通して生み出される作品は、新しい発見とどこか懐かしい表現にあふれ、国内外で注目を集めている。現在は、個展を中心に発表しながら、アパレルとのコラボレーションや、店舗や雑誌のアートワーク、ロゴデザイン、ワークショップなどに活動の場を広げ、メディアにも多数紹介されている。2006年より、ロサンゼルスより発信するアパレルブランド「彩歓」をスタート
旅先で偶然見つけた紙から、旅で出会う偶然にイメージやヒントがあると。
初めて感じる空気や温度、独特の空の色や街の色。
偶然見つけたレストランの忘れられない味。
美術館や博物館の不思議な匂い。
時が経っても色あせず、思い出は鮮明に思い浮かべることができる。
それぞれの国や場所にいろんな色や形があり。旅を通して生まれた「切り紙」です。
日本~淡い光が射し込む部屋で障子に落ちる庭影が微妙に揺れる瞬間。
ふとした一瞬の中に、忘れかけていた古き良き日本の情景
中国~広大な大地に沈む夕陽。広場や路上に集まる人の群れ。
日常に現れるダイナミックな静と動のリズム。
繊細さと大胆さ、古今の対極が共存する風景。
タイ~透しとおった空気の中をほんのり香らせる蓮の花の色にアジアの神秘が潜む。
移りゆく時代にも人々の心は変わらない想いがあり、象徴がある。高く昇った太陽が様々なものを照らしだす。
フランス~列車の旅。色々な街で宝箱を開ける秘密の鍵を見つけた。
箱を開けた瞬間、すべてのものがキラキラと鮮明に輝きだした。
時を越え、重厚さとぬくもりをもたらす鍵が人から人へと引き継がれていく。
ポルトガル~吹き抜ける心地よい風、偶然の会話や出来事。路面電車はゴトゴトとゆっくり進み、鳥は丘の流線を描いて優雅に飛んでゆく。何気ない景色の中にある素直さと優しさ。
アメリカ~アトリエの絵、働く人。建物やオブジェ。変わらない何かが、様々な生活がそこにはある。街並みと星のシルエット。人々は種々雑多で、様々に生きる姿がモノクロ写真のように映る。足早に過ぎていく人の流れ、自分も進につれ、考えすぎていた事がクリアになる。
6ヶ国をイメージした切り紙のモチーフも美しいが、旅の思い出のエッセイも素敵な1冊です。
モチーフと旅のエッセイも???
それはいいなぁ^^
ときどき 無性に旅に出たいよぉ~って思うよ
でも 旅で切り紙をイメージするなんて・・・
センスのある人はちがうんだね^^;
なんでこんな模様になるのかな??
はて??
しかも、旅で訪れた街をイメージなんて、
見て歩きの視点が違うというか…
これも感性なんだろうね。
ぽけーっと旅するんじゃ無いんだなあ。
目につくもの、感じる空気、
五感を研ぎ澄ませるってことなのかあなあって思いました。