
PTC Creoでインボリュート歯車が描けることを知り、早速描いてみた。
圧力角20Rad = 360/20 = 18
モジュールm = ピッチ円直径d / 歯数z
基準円直径d = 歯数z * モジュールm
歯先円直径dA = 基準円直径d + モジュール * 2
歯底円直径dB = 基準円直径d + モジュール * 2.5
モジュール0.3、歯数36枚の場合
d = 36 * 0.3 = 10.8mm (半径5.04mm)
dA = 10.8 + 0.3 * 2 = 11.4mm (半径5.7mm)
dB = 10.8 - 0.3 * 2.5 = 10.05mm (半径5.025)
インボリュート曲線x : 10.8*cos(2*pi/18)/2*(cos(t)+t*sin(t))
インボリュート曲線y : 10.8*cos(2*pi/18)/2*(sin(t)-t*cos(t))
モジュール0.4、歯数28枚の場合
d = 28 * 0.4 = 11.2mm (半径5.6mm)
dA = 11.2 + 0.4 * 2 = 12mm (半径6mm)
dB = 11.2 - 0.4 * 2.5 = 10.2mm (半径5.1mm)
インボリュート曲線x : 11.2*cos(2*pi/18)/2*(cos(t)+t*sin(t))
インボリュート曲線y : 11.2*cos(2*pi/18)/2*(sin(t)-t*cos(t))
モジュール0.5、歯数24枚の場合
d = 24 * 0.5 = 12mm (半径6mm)
dA = 12 + 0.5 * 2 = 13mm (半径6.5mm)
dB = 12 - 0.5 * 2.5 = 10.75 (半径5.375)
インボリュート曲線x : 12*cos(2*pi/18)/2*(cos(t)+t*sin(t))
インボリュート曲線y : 12*cos(2*pi/18)/2*(sin(t)-t*cos(t))

描いてみたのはモジュール0.3から0.5の平歯車。モジュール0.5なら家庭用3Dプリンタでも作れるだろうか。せっかくなのでマイクロサーボのサーボ出力軸にセットできるように描いてみた。
ところが実際に3Dプリンタで出力された歯車を見せてもらってがっかり。歯の高い部分はだれて低く、歯底は浅い。これではインボリュート曲線を論じても意味がない。
プリントサービスで出力してもらったという粉体成形歯車も見せてもらったが、こちらも決してよい出来とは言えない。
ということでインボリュート歯車を描けるようになったが、残念ながら家庭用3Dプリンタの0.4ミリノズルでは、モジュール0.5以下の歯車は作れないことが分かった。
| Trackback ( )
|
|
ボンサイラボの、BS01+ でサポートされている 0.2mm のノズルで、どこまで小さなモジュールの歯車が作成できるのか興味があります。
以前の記事を見ると、tokoさんは、ファラボ鎌倉での BS01+ の「新春3Dプリンタ組み立てイベント」に参加されるようです。
0.2mm のノズルで小さな造形物がどこまで作成可能なのか、情報を入手して頂ければ幸いです。
私は、3D CAD の操作は初めてですが、自分で設計する造形物が CAD画面上で出来上がっていくのは、とても楽しいですね。
tokoさんの記事は、毎回 勉強になります。 来年も宜しくお願い致します。
3Dプリンタのコンディションを最適な安定状態に保たなければ、0.2ミリのノズルでプリントするのはとても難しいということでした。
Kineさん、来年は3Dプリンタがより身近になると思われ、楽しいい年になりそうです。そうぞ来年もよろしくお願いします。